紫の手帳
昨日は久しぶりに街に行き、博多駅の東急ハンズでこの前からすったもんだ苦労していた、来年の手帳をやっとこさ手に入れた。
数年前までずっと同じメーカーの手帳を使ってお気に入りだったのだが、その何年か前に東急ハンズで革表紙もどきで色もきれいで、ゴムバンドでくくってとめられるようになっている、HIGHTIDEというメーカーの小型のぶ厚めの手帳がすっかり気に入って毎年九月になるたびに飛んで行ってはそれを買っていた。
今年はコロナで街にもめったに行かず、近くの文具店においてあったから大喜びしたら大きめのサイズのしかなく、小さめのは一冊では取り寄せられないとのことで、じゃあとネットでメーカーに注文して届いたら私のまちがいか、大きめのサイズの方で、がっくりしていっそこれを使おうかとも迷っていたが、そんなに書き込むことがあるような人生にも今後はならないだろうしと、東急ハンズに電話してみた。
そうしたら店頭にあるそうで、さっそく一冊パープルのやつの取り置きを頼んだ。大きさも定規で測って確認してもらっていたのに、昨日立ち寄ったら、こちらですねと出されたのが、またまたまたまた大きめのサイズ。くらくら目まいがした(大げさな)。
その前に売場の棚に小さめの、私が電話で頼んだサイズのパープルのが二冊残っているのを確認していたので、大急ぎでそれを取ってきてもらって、とりかえてもらって受け取った。
担当者は「電話を受けた者が今いませんが、受けたメモがこのサイズになっていて」と書類の処理に困っていたようだ。「縦横何センチか告げて確認してもらったんですよ」と、にこやかに申し上げておいたが、東急ハンズの店員って、たいがいいいかげんじゃなかろうか。度重なっていただけに、あの大きめのサイズを見たらひっくりかえりたくなる。ネットでの購入と言い、あのメーカーは数字を歪曲するアプリでも、どっかに入っているんだろうかしらん。
まあそうやって手に入れた紫の手帳はきれいで、満足。でも色が少なくなっていたから来年は製造してくれるのだろうか。やだなあ。
そして手元に余っている大きめのサイズ一冊の使い方も考えないと。いっそ家族や犬猫の命日や誕生日を記録しておくノートにしようか。
なお下にあるのは今使っているピンクのバージョン。ついでにもうとっくに亡くなった母のバースデーが近いので、思わずバースデーカードも買っちゃいました。どうやら自分が死ぬまでこうやって母の誕生日を私は祝う気らしいです。われながらバカよねえ。
そういう根っからしょうもないことにかまけている内、九月も終わりそう。早く早く仕事の計画を片づけないと。
しかし、くらくら目まいと言えば、これもまあとんでもないよ。国葬の菅氏のあいさつか何かで、この「世界の中心で輝く日本をめざす」ってフレーズはちらと小耳にはさんで、単純にバカがと思っただけだったが、そんなに最終大目標だったのかい。バカじゃすまんなもうまったく。
「口癖」ってことは、普段、トイレでも食事時でも言ってたんですかね。
完全にヤバい人ですね^ ^ https://t.co/JkYdUEpe8T pic.twitter.com/w0KZvSS44e
— 但馬問屋 (@wanpakuten) September 29, 2022
前にちらと書いたけど、私は昔「クラス会でめだつ~奥さまはだ~れ~♫」というコマーシャルの意味がまったくわからず、どうやら、この化粧品だか何だかを使って美しくなれば同窓会で目立てます~♪みたいな意味とわかったときは、アホらしすぎて開いた口がふさがらなかった。注目されること評価されること賞賛されることを自己目的とした生き方なんていろいろ危なすぎるだろ。『侠飯』の最新刊でもカッコいい主人公が若者に「人に評価されることをめざすんじゃなく人を喜ばせることを目的にしろ」(うろおぼえ)と、しごくまっとう古典的な忠告をするぐらいだし、普通の道徳、センスでもこっちがまともなんじゃないの。
そりゃ注目されたい賞賛されたいという欲望も、見返したいがっくりさせたいという欲望と同様、がんばるスパイスやエネルギーとして使うのは私もやるし、一種の基準にもなるけど、でも、どっちもあくまでも、こんなのは、きわめて危険な燃料だよ。私は自分の戦いや努力を支えるエネルギーの主燃料を憎悪や承認欲求にしておきたくはない。
しかも、ことは個人じゃなく、国だぞ。ひそかに胸の片隅にしまっとくんじゃなく、口癖で公言してるんだぞ。他の基準やあこがれや、たとえば世界平和をかげで支える存在になろうとか、エネルギー問題やその他で、よき仲介者や模範になって世界をよい方向に導こうとかいう目標は多分思い浮かべもしてないんだぞ。ほめられ、ちやほやされることを基準に方針いろいろ決めようとしたって、見えてくるわけないだろうが。
ちなみに私は教師としては忘れ去られて、私の教えた知識や考え方を活用してもらえることだけが、うまくいけばいいと思っている。同じように考える人は多いだろうし、そんな人によって日本も世界も支えられている。そういう気持ちも、世界の中心で輝くことをめざしている神経の人間にはきっと絶対わかるまい。あーもう疲れた、朝ごはん食べよう。猫にはやっとさっきブラシをかけたが、それで気持ちよくなったのか、やつはまた私の食事用の椅子を占領していやがる。どうしよう。