赤いスカート。

◇昨日乗ったタクシーの運転手さんが、「ひどい事故でしたねえ」と言っていたのが何のことかよくわからなかったけど、帰ってニュースを見て知った。自分が最近旅行とかにけっこう行っているもんだから、何だかひとごとと思えない。そう言えば昔、叔母夫婦と母といっしょに正月に遠くの、どこかの神社に参詣するツアーに行ったとき、予定が遅れて帰りの列車に間に合わなくなりそうだったか何かで、運転手さんが大型バスをものすごく飛ばした。高速道路で他の車をびゅんびゅん追い抜いてゆくのがレーサー並みの凄腕で、よく事故が起こらないものだと窓から下の車を見ながら思っていた。あんな風に急いでいたのだろうか。まだ何もわからないが。

◇田舎の家を片づける方法を考えついたのを実行したくて、うずうずしているが、よくしたもので、来週はいろいろ予定が入っていて、到底帰れそうにない。まあしかたがないから、こちらで英気を養うしかない。さしあたりは、カビの生えた鏡餅との格闘だ。

◇亡くなった叔母の遺した膨大な衣装は、随分ひとにもさしあげて、もらっていただいたのだが、結局、誰も着る勇気が出ないような、すさまじく派手な服ばかりが残っている。品物がいいので、真っ赤でも花模様でも、それなりにどことなく上品ではあるのだが、まあやっぱり普通の人にはちょっと決意がいるだろう。
その中にいろんな色と材質の真っ赤なスカートが何枚かある。上とセットになっていたのか、もうそれさえもわからない。とにかく、ある（笑）。
どうしようと思いながら、そのままにしていたが、ふと、今年の初めはあれを思いきり着てみようかという気になった。なったはいいが、田舎から運んだ荷物が、クロ－ゼットにしている二階への階段の下に山積みで、上がって行けない。あれを片づけない限り、赤いスカートには行きつけない。まったくもう、ダンジョンみたいな家だなあ。

◇今日は夕方から、四月に宗像ユリックスで開催する小林節さんの講演会の準備をする実行委員会があります。でも７：３０からはＮＨＫで、この前原稿を書いた熱海温泉が「ブラタモリ」で取り上げて、お世話になった編集担当の先生も出られるらしいので、勉強もかねてぜひ見たいので、途中でぬけるしかないかな。大変立派な研究をされている、お話も魅力的な若い女性の先生なので、楽しい番組になっているだろうと思います。皆さんもよかったら、ぜひ見て下さい。

◇先日、お客さんがあって、隠れ家がわりのクローゼットでお茶を飲んでおしゃべりして楽しかったです。カツジ猫は私たちがいる回りをうろついて、こたつにもぐったり、椅子に座ったり、忙しくしていました（笑）。こいつ、もしや、けっこうお客さんが好きなのかな。いつ、かみつくかと、こっちはひやひやなんだけど。