霧の朝
昨日があんまり暑くてバテたから、今朝は六時過ぎに水まきしちゃれと、早々と庭に出た。そうしたら何とあたりは一面の霧。こんなことは初めてで、「水の王子」の一場面か、映画「ミスト」の冒頭かと、ちょっとわくわくしてしまった。
風も何だかそよそよ涼しく、いい気になって水まきのついでに、茂りすぎてた樫の木とユキヤナギを大幅に刈り込むひと仕事を片づけた。次はお隣まで進出しているジャスミンの茂みを刈り取ってしまわないと。
霧が晴れてくると、奥庭のバラがみごとに咲き誇っているのが見えてきた。何だかものすごい勢いで、切ってやらないと折れてしまいそうだ。写真を撮ったあと、いくつか切って家に飾ったら、今度は部屋の中がバラだらけになった。すごい。
これは少し前に叔母の命日用に切って仏間に飾った、ピンクのバラ。叔母のこの写真、目つきが悪くてどうなんだろうと思うけど、もともと免許証の写真なのに叔母は何だか気に入っていて、遺影にするよう自分で決めていたのよね。もっといい写真がいっぱいあるのにさ。
たとえばさあ、これなんてどうよ?
そして、昼間も気温は高いけど何となく、しのぎやすかった。風がそよそよ入る中、ベッドにころがって、「異類婚礼譚」という、薄気味悪いが面白い文庫本を読み上げる。そろそろまた、読みさしのネレ何とかさんのミステリに戻るかな。
ニュースで猛暑だから熱中症に用心としきりに警告して、「エアコンで室温は二十八度以下にしておいて下さい」とくり返すんだけど、ほぼ軒並み全国電気料値上げしといて、そりゃないわなあと、つい思ってしまう。