「砂と手」シリーズ完成
Amazonから、「砂と手」シリーズ最後の三冊が届きました。
表紙も中身も申し分なし。並べて見てもきれいです。
何度か言いましたが、たとえば大手の出版社では、とてもこんなわがままは聞いてもらえなかっただろう、装丁と編集の細かなすばらしさです。担当のdynamislifeさんと、そもそも数年前にパソコンの担当者として紹介して下さった、宗像のラグラスフィールドさんに、感謝のことばしかありません。
こちら背表紙。

表紙一覧。

裏表紙です。

拙い内容ながら、一人でも多くのかたに読んでいただきたいのですが、何しろけっこう高いので、買って下さいと言いにくい。いずれはもっと安い電子書籍でも発売したいと思っていますが、ひきつづき「馬の中」シリーズにとりかかっているので、いつのことになりますか。ただ文章だけなら、このホームページの「空想の森」コーナーに全部収録していますので、まあ、この写真をごらんになりながら、それをお読みになっていただくとかで、とりあえずはお許しを。
また、贈呈したいかたもたくさんなのですが、それも価格が高すぎて、なかなか思うにまかせません。今のところは「水の王子」以来の制作に関わって下さっている数名のかたにしかお送りできていません。この点もどうぞ、お許しを。
今日はそのわずかな人たちへの寄贈分を発送しようと予定していたのですが、本が着いたのが夕方で、浮かれてながめていたら、荷造りができませんでした。仕事は明日に回します。
とりあえず、ラグラスフィールド様には手渡しで持って行きました。喜んで下さって完成のお祝いをしようと言って下さいました。「超うれしいけど、今もうバテ気味で、お祝いするより寝ていたいから、とにかく次のシリーズの完成まで待って下さい、それまでは家も片づけます」と申し上げると、くれぐれも無理はされませんようにと心配していただきました。「それはもちろん気をつける予定ではいるけれど、何しろまだ年を取ったことがないもので、どこまでからが無理になるのか体調管理がよくわからんのですよ」と言って笑いあいました。
実はそのお店の前に、大きなアロエの鉢がひっくり返っていて、起こそうとしたらびくともせず、あらためてよく見たら、株の一つが巨大に育って伸びてかしいで、それで倒れたようでした。お聞きしたところでは、起こしてもまた倒れてしまうので、植え替えるのだそうです。
写真は撮らなかったけど、そのでっかく不釣り合いに育った頭部が、異様で滑稽でちょっとかわいくて物悲しくて、何だか変な方向に発展してる今の自分を見るような気がして、妙な親近感を抱きました。まともに植え替えてもらって、ちゃんと育ちますように。神か仏かご先祖かその他の何かから、おまえの現状はこうだぞよという、ありがたい警告か啓示を受けたような気がする(笑)。
なお、これらのシリーズの本の挿絵を恥知らずにも自分で描いて、色鉛筆がまだ大幅に残ってるので、このアロエの鉢や、飼い猫カツジの顔なども描いて、近々ブログで公開しようかなどと、またいらんことを考えたりしているところです。