2022年度前期集中講義用掲示板(2)
★最終プレゼンの講評、あまり長くなったので、別にしました。
どうぞ、こちらをごらん下さい。
以下の方からはレポートをメールで受領しました。受講者全員、提出済みです。皆さん、採点できますのでご安心下さい。
テヘラン、アテネ、プラハ、アムステルダム、カイロ、ロンドン、ナポリ、シカゴ、ウィーン、ダマスカス、ローマ、ベルリン、エルサレム、ボストン、パリ、コペンハーゲン、
今回個別にはメールで連絡はしません。期限(12日12時)までに届かなければ未受験としますので、気をつけて下さい。
なお、受領した方はいずれも単位はとれています。
発表者への評価は、次の方からメールをいただいています。
ダマスカス、ボストン、ローマ、ナポリ、パリ、シカゴ、アムステルダム、アテネ、カイロ、プラハ、エルサレム、(6月4日分)
ボストン、ダマスカス、シカゴ、アムステルダム、カイロ、ロンドン、プラハ、パリ、ローマ、ウィーン、ベルリン、エルサレム、(6月5日分)
もし、最終レポートの成績が単位取得に不十分な場合は、朗読やプレゼンと同様に、加点の対象とします。
4日の授業の補充です。
サマセット・モーム「人間の絆」はさしあたり、こちらで。本当はぜひ全部読んでほしいですけど。
評価について「小説ができるまで」の「どういう時に作家は書くのをやめるか?」で、私はこの小説を引用していますので、よかったらごらん下さい。
「分類や図式にははまりすぎないよう注意」という話は、私の「江戸文学史やわ」の第一夜の最後に書いてあります。
去年の同じ講義の最終プレゼンのレポートのコピーを「協力者列伝」にアップしています。見ておいて下さい。
採点基準の一番は、「他者の意見と自分の考えが明確に区別されているか」「引用部分が明確か」です。参考文献も末尾にまとめて記すだけでなく、引用箇所ごとにも記した方が望ましいです。
この点でレポートの中には、やや不十分なものもあります。なので、模範とする必要はありません。あくまでも参考として目を通して下さい。
最終プレゼンについて
6月4日第二限に実施します。
時間が足りなくてできなかった人は、5日の第一限に実施します。
なお、発表がすんだら、その内容と配布資料をすぐに私にメールで送って下さい。少なくとも当日中に。これを私が受領しない限り、プレゼンは終わっておらず、採点も評価もできませんし、単位も出せません。不十分なら一週間程度ならあとで補充してもいいので、とにかく早くメールして下さい。
発表内容について
自由選択か、メインの課題か、どれでもいいので、一つを選ぶ。
レポート課題(自由選択)
「夕焼け」の詩をどう教えるか
教育学関係の授業ではないので、むしろそういう授業ではできない、大胆で独創的な独自の案を作ってみて下さい。形式にもこだわりません。
「花咲かじいさん」の歴史
昨年のプレゼンで、いろんな資料が使われています。重複してもかまいませんが、前のと同じではなく、新しい見解を出すように工夫して下さい。
日本の知識人が社会主義革命をめざした理由
私が革命をめざした理由は私有財産を守りたかったからだ、と第一章で書いていますが、こういう理由で革命をめざしたり社会主義にあこがれた知識人を私は知りません。太宰治、石川啄木、その他誰でも、そういうことを考えたような資料があれば見つけて下さい。しかし、多分見つからないと思うので、その時は「これこれの本を見ましたが、見つからなかった」というように、やったけど無駄に終わった作業を報告して下さい。
「さかなよ、さかな」の歴史
これも、去年の発表があるので、その資料を更に詳しく調べるか、新しい資料を見つけるかして下さい。
ヒーローたちの心理はどう描かれるか
授業でやる時間がないかもしれませんが、最終章の「電車はとまらない」や、去年のプレゼンを参考に、自分の思い当たる例を紹介して下さい。
メインレポート課題(自由選択を選ばなかった場合) 人を助けて滅びた(または滅びなかった)人物(動物でもいい)を1例あげる。
テキストの「情けあるおのこ」の章の3つの例のどれにあてはまるかを検討。海外文学、現代文学、映画、ドラマ、コミックも可。ただし、日本古典文学、特に軍記物の場合は点数が高くなるかもしれない。
日本古典文学を題材に使おうと思う人は、図書館の「日本古典文学全集」小学館発行のシリーズには全部現代語訳がついているので、便利ですよ。
以下は28・29日の授業の補充です。
源義朝を殺害した長田一族については諸説あるようですね。私が聞いた現地の絵解きでは、鋸挽きの刑になったと言ってましたけど。さしあたり、領地は知多半島です。
「村を出たいと願う」少女が登場するのは、小野不由美の「屍鬼」でした。そういう若者が登場する文学は、他にもいっぱいあるとは思いますので、暇な時に探して見て下さいね。
ムダも必要である、という私のエッセイはこちら。
「ジャングル・ブック」関係の記事はこちらで。「神霊矢口渡」や「ジュリア」など、他の資料もここで見られるので、下の方から探して下さい。
赤穂浪士の話が演劇で、ちがう時代の話に仮託された最初のころのパターン2つは、『塩冶判官」と「小栗判官」。「忠臣蔵」については、こちらの中の「忠臣蔵ができるまで」も見て下さい。
「突然救いを求められたらどうするか」についての意見
「知りあいに頼まれる方が恐い。友だちほどではない存在の知りあいで、頼みごとがエスカレートすると。未知の人だと助けるのも気が楽」
「未知の人でも知りあいでも関係ない。こちらの気分次第」
「卒論の資料用アンケートを未知の人に頼まれても応じた。怪しさがなくて害がなければ、未知か知りあいかは関係ない」
「カーやキハールのようになれればよい。ぐいぐい頼み事に来られて断ると罪悪感や未練を感じる。知りあいの方が未練の回収は後でできる。未知の人だとゼロか100かになる」
「未知、知りあいは関係ない。たのみごとをされたらやってしまう。断る理由がない。知りあい相手には自分も頼むことがある」
「未知の相手は助けにくい。得体の知れない相手はちょっと。自分は助けすぎることが多い」
「知りあいより未知の人の方を助ける。多くをほどこす。しかし知りあいも助ける。ただしお金はどちらでも断る。未知の相手だと高度な頼みにも応じる。知りあいだと見下される恐れもある。自分が頼むときも未知の人に頼む」
「危険にまきこまれるのがいや。直感的にいやと思ったら断る。未知の人だと単純で、ゴールが見えない」
「いきなりかどうかとか、たのまれる内容にもよる。自分にできることならする。害が及ぶのはだめ。知りあいが相手だと、今後が心配」
「どっちでもある程度のラインならいい。知りあいの方が力になるかも。損得勘定でいうと貸しも作れる」
「たのまれごとの程度で線引きする。それは自分の基準。未知の人の方が断りにくい。知りあいだとさらっと断れる。自分はティッシュの配布とか受け取るタイプ」
「未知の人の方が助けやすい。知りあいには断わりにくい。自分のことを知ってたのんでいるのか。他にもたのむ相手はいるのでは。未知の人なら自分を見て選んでいる」
(いつものことですが、聞きまちがえているかもしれないので、目に余ったらメールして下さい。)
めちゃくちゃどうでもいいことですけど、「鏡の国のアリス」の引用で出てきた、セイウチと大工の歌のセイウチって、こんなんですからねー(私の手持ちのフィギュアです)。