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まがまがしい窓

私が今年の節分で、うっかりネットで買いすぎたのは、イワシのぬいぐるみだけではない。ガーランドもいくつも買ってしまっている

作者の方々は、それぞれとても心をこめた封筒や手紙や、おまけのグッズを下さるので、心温まるし楽しいのだが、入り乱れて届くうちに、誰のがどれかわからなくなって、メールでも受け取り通知その他が遅れちゃったりして申し訳ない。

特に、お一人から、「SETUBUN」という文字のガーランドの色をどうするかお尋ねが来ていたのに放置してしまっていた。作者の方は、ネットの見本通りの黒色で作って送って下さった。

それでもまったくかまわなかったのだが、窓辺につるすと黒色がバックにとけこんで、ほぼまったく外から見えない。
しまった、赤か黄色でお願いするのだったと思ったり、白いカフェカーテンでも後ろにかけようか、しかし金がないしな、タオルかふきんか和紙でも探すかとか考えたりしている内に、いっそ白壁の玄関に他のガーランドと組み合わせてかけたらよいのでは、と気づいて移動させた。はたして、ばっちり。よっしゃあ、である。

これに限ったことではないが、こんなことしても私と猫以外に見る者なんていないんだよね。それでも満足して楽しめる、むしろ誰も見ないところで一人で楽しむのが、最高に贅沢と思う私も、どっかおかしいんだろうか。

とか言ってたら、昨日はポンプの調子がやっぱりいまいちなので、また見に来て下さった業者の若いお二人が、家の内外に出入りして、玄関はもちろん、お風呂もキッチンも見まくって行かれたから、まあどこまで気づかれたかは知らないが、庭も家もそこそこ片づけていたのはよかったと思うと同時に、ガーランドたちも少しは浮かばれたかと(笑)。

業者のお一人は猫好きなのか、廊下のかごの中で寝ていたカツジ猫に注目して、さわったりかまったりしていた。「男の人が好きなんですよ。でもときどき、ぱくっと噛むから気をつけて」と言っておいたが、カツジは眠そうにお行儀よく、面倒そうに愛想よくしていた。

おかげでポンプは音もまともになり、お湯も一応ちゃんと出ている。来週、部品が届くのでまたお金はかかるが、一安心だ。

ガーランドは他にもあるし、イワシの大群も昨日窓辺にとりあえず全部つるしたから、例の祈る鬼を中心に、見た目は特に夜などは、非常にまがまがしい雰囲気になっている。妖しい辺地の祠のようだ。魔物が封印されてるような。

来年は、もうちょっとすっきりスマートにしたいものだが、まあ今年はこれで面白いからいいか。

ポンプの機能を試すために、昨日は久しぶりに上の家のお風呂に入ったのだが、ばっちり快適で、うれしかった。浴槽が少し汚れているので、掃除でもしてやるか。

菅直人元首相や、玉城デニー知事の、毅然とゆらがない態度には、実に救われる。橋下氏をはじめとした、さまざまな人のぐしゃぐしゃゆらゆらぶりには、もう本当に見ているだけで、心も頭も目も疲れるよ。

大学統一試験場のカンニング問題。制度がどうなろうと、時代が変わろうと、」こういう不正をやる人はいつでもいるだろう。「おかーさんと話して」自首を決めたというのも、何だかなあ。せめて「母と」とか言えんのかよ。そこかい、と言われそうだが、あらゆる点で、もう情けない。
とりあえずいやなのは、こんなの完璧に防止するのは無理に決まっているのを無視して、かたちだけの「厳しい監視体制」だかが、またいいかげんに一方的に大学の現場に指示されて、しょうもない業務を増やすんだろうなということだ。本当に防止したいなら、完璧なやり方を真剣に考えてほしいが、政府も社会も、そんなことするはずないからな。適当なマニュアルこさえて、現場の責任に押しつけて、「対策してます」という口実だけ作るのがもう今からミエミエだ。長ったらしいし、古いが、私の「大学入試物語」で、その一端をのぞいてほしい。

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カツジ猫