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ハロウィン近づく

ハロウィンのグッズはいろいろあるのだが、今年はバテてて、ようやく去年、猫の月命日にいただいた、大きなかぼちゃを一つだけ窓辺に置くにとどまった。
 しかし、大きいのもあって、昼もだが特に夜になると、やたらと目立ってなかなかよろしい(笑)。

ぼくのもらった、かぼちゃ(カツジ猫)

ホークスの日本シリーズ制覇の後、果たしてネットのファンサイトでは、とてつもない数の動画が上がって来て、いちいち面白いのだが、主なものだけでも、とても紹介できそうにない。前回の感想で書き落としたことだけ少し書くと、第二、三戦で逆転ホームランを浴びた(別に失投でもなかった)抑えの松本祐樹投手を監督が最後の試合で登場させて、ちゃんと三者凡退でしめくくらせたのは、粋で立派な判断だと感心した。松本投手は、巨人に移籍した板東投手と同様に、猫好きなので、私は気に入っていた(笑)。そう言えば小久保監督も、保護猫を九匹ほど飼ってくれているのだっけ。あんまりなついてない猫もいるようだったのが、私はひときわ好きだった(笑)。
 松本投手はこの数年で、えらく立派になり、見た目も態度も大人っぽくなっていたので、しばらく誰だかわからなかった時期があったぐらいだ。彼の被安打の記憶をきっちり消してくれたことも、私は小久保監督の勝利の一部と感じている。

それにしても、栗原選手会長の、打てなかった謝罪(近藤選手までまきこんで)と、王会長までネタにした、はちゃめちゃなスピーチもをはじめ、ビールかけでの、あの上茶谷投手がめだたないし、柳田選手もおとなしく見えるほど、若手や移籍組のふざけあいやけなしあいやの盛り上がりと言い、監督胴上げの周囲で自分たちも胴上げもどきをしてる様子と言い、第三戦でバントを失敗した牧原選手(最終戦では、ちゃんと勝利に貢献したのに)の、なりふりかまわぬ落ち込み方と言い、それぞれが期せずして集団劇を演じる役者たちのように、バラエティーに富みすぎていた。

試合後のインタビューもそれぞれに独自性があって見ていて飽きなかったが、やはりどうしても、周東選手と栗原選手のコンビは、司会者も面白がって乗ってくるせいもあるのか、はちゃめちゃぶりが一味ちがう。おたがいをけなしあい、「きついシリーズだった、クリンナップが打たないから」と一方がぼやけば、相手は「あの最後の試合のフライはとれるのが本当だよね」と批評する。あまりに気を許し合ってる様子なので、ファンもメディアも恋人同士扱いしはじめているが、当人同士が平気なので、周囲がかえって押されている気配も小気味いい。

二人のばかばかしい仲のよさは、書いていたらきりがないので、ひとつだけあげておく。例によってしょうもない話のようなまじめなような話で盛り上がってた最後に、スタジオからタレント?の市村愛里さんが、「オフにお二人でどこかに行くとしたら、どこに行きたいですか」と、たいがい危険な質問をした。そうしたら、とまどった後で栗原選手が「二人で旅館に泊まって、部屋付きのお風呂に二人で入りたい」と、ある意味血の凍るような返答をした。(下世話なことを言って悪いが、何でせめて露天風呂か大浴場にしとかないのか。部屋つきの風呂なんて、恐すぎて誰もからかえないでしょうが。)

私からこれを聞いた人が「うけねらいもたいがいに」と笑うので、私は「そんならまだいいが、彼の性格から言って、あれは絶対まじめに考えて、すらっと本心を言っただけだ。自分の発言で何が起こるか、まるで気がつかない人だから」と力説した。実際そうとしか思えないのだが、それが決して人を傷つけず、誰からも許されるのは、若干柳田選手と似ているかもしれない。私の予想や心配とちがって、その素直さや無邪気さが選手会長として、チームを暖かい優しいものにしただろうことは否めない。

それに続いた周東選手が、「そうですね、二人で夜空でも見ながら」とか言ったものだから、ファンサイトでも耳目はそっちに集まって、「栗原選手の発言までは普通だが(どこがだよ)、夜空を見るとはロマンティックが過ぎる」とか言われてる。でも、これまた私の妄想だが、周東選手の方は、本心というより、開き直ったヤケもまじるが、的確に栗原選手の発言の生々しさ(笑)を打ち消して、変なイメージに使わせないという本能的な判断が働いているとしか思えない。それこそ長打の下に一直線に走るような、的確さで。

どっちの選手にも失礼を承知で言うと、栗原選手はダークサイドに落ちることはまずないだろうが、周東選手はその能力も力量もある。まじめさや清潔さがそうさせていないだけで、厳しさも冷たさもある、しいて言うなら今宮選手に近いだろう。
 この善意と優しさの上に築かれた、容赦のなさと激しさが、さまざまなかたちで各選手の中に溶け込んでいるのが、ホークスというチームをかたちづくっているのかもしれない。

対談の中で栗原選手は、「選手会長として、いうことを聞いてくれない選手がいるのが苦労する。周東さんもその主なひとりで、困ったときに何か頼んでも、『あ、俺無理』と、あっさり断られる」と嘆いていた。周東選手はしれっとして「僕だって仕事があって忙しい」と返していた。

前にも書いたが、私の乏しい人間関係から思い出しても、買いかぶりかもしれないが、これは、さんざん説得して栗原選手を選手会長にした周東選手の、責任感と教育意識だとしか思えない。彼がもし、栗原選手を常にかばって支えて守っていたら、チーム内ではそれは一種の派閥になりかねない。そっけなくして距離をおくことで、栗原選手の味方を増やし、甘やかさないで時に子供っぽく見える意地悪をすることで、若手や新人にも自由にものを言わせる雰囲気を作る。そうやって、栗原選手が立派に選手会長として日本一のチームを作ったのを、誰よりも安堵し満足し喜んでいるのは、周東選手で、だからこそ、ふだん以上に気をゆるめて、ぐだぐだになって浮かれていたのではないだろうか。

それにしてもなあ。この二人のべたべたぶりが話題になってるのを見ていると、まだほんの数年前、同じように恋人同士のように仲が良かった千賀滉大、甲斐拓也の二選手を思い出さずにいられない。それこそ二人で実際に、牡蠣を食べに出かけたり、「千賀の声を聞くと安心するから深夜に電話する」などと甲斐選手がトークショーで発言して、皆が色めき立ったこともあった。

今は千賀投手はメジャーに行き、甲斐選手もホークスを離れて巨人に移籍し、今度は楽天に行くことがネットで話題になっている。あれだけ仲の良い関係を築いてプレーできたことは彼らにとって、貴重な財産なのはまちがいないが、それにしても、何やら淋しい。ホークスの今のメンバーも、それぞれの友情も、どう変化するのかわからない。チームとして、それがどう引き継がれて行くのかも。

そうなると、巨人や中日などの新監督のことも語りたくなるが、きりがないから、このへんで。

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カツジ猫