ポインセチアとゴールドクレスト
今日も一日ぽかぽかと暖かく、おかげで庭仕事もそこそこ進みました。ノコギリで木を切る楽しみに、まだはまっていて、今日は相当太い木に挑戦し、あともうちょっとで切り倒せそうです♪ その分へとへとにはなりましたけれど。
スーパーに行ったら、クリスマスグッズと並んで、しめ縄も売り出されていた。何だか西鶴の「世間胸算用」の「平太郎殿」を思い出してしまう。ガーデニングコーナーには、ポインセチアとゴールドクレストがぎっしりディスプレイしてあった。少し前に買った、うちのポインセチアは、もう家の中に入れて、窓辺でぬくぬくさせている。
庭のトネリコを飾りつけてツリーにしてやろうという計画も依然進行中である。ただ、ネットショッピングでまちがえて、てっぺんにつける星を二つ注文してしまった。どちらも悪くないので無駄にするのも惜しくて、下の方の家の庭にある、エリカの木(多分そうだと思うんだけど。もう淡いピンクの花が咲いてるし)もツリーにできないかと画策したが、今からでは無理そうで、どうしようかと思っていた。
ひょっと気づいて、ゴールドクレストを買っちまえと思った。これはずっと以前に、行きつけの花屋さんの前庭に、かなり育った立派なのがあったのに、お店のオーナーがなぜか嫌いで切ったかどうかしてしまったのを前に見ていたので、何か危険なところがあるのかと、ちょっと不安だったが、まあいいやと思って小さい鉢を買って来た。大きめの鉢に植え替えて、星を飾ったら、ツリーに見えないこともない。明日、もうちょっと飾ってみよう。
しかし、ネットで検索すると、ゴールドクレストは弱っちいくせに育つとトネリコ同様、手のつけられない巨木になるとか、やっぱり危険な木ではあるようなのだった。まあ、使いつぶす気でいるならいいと書いてあるし、きっと何とかなるだろうよ。
こういう仕事をしていると、自分でも気づかずに、別に好きでもない古い歌を歌っていたりする。今日はいつの間にか、ザ・ピーナッツの「心の窓にともし灯を」を口ずさんでいた。昔、まだモノクロだったテレビのNHKの歌謡番組(歌の広場?)で週に一回くりかえされて覚えた歌だ。同じようにして覚えた中には、中原美紗緒の沖縄のことを歌ったような歌もあった。「南の島歌」というのらしい。今はもう音源も残ってないみたい。
長崎の活水短大で、友人たちといつも自然に合唱していたという母は、たとえば、こまどり姉妹のような、ハーモニーもできない歌手を軒並み軽蔑していた。ザ・ピーナッツはその点はまだましだと思っていたようだ。私も当時は平凡な歌としか思わなかった。
でもさ、今思うと、「南の島歌」も沖縄のこと嘆いてるっぽいし、「心の窓にともし灯を」も、「古いセーター、ボロシューズ」「ポッケにゃ何にもないけれど」なんて貧困層が堂々主人公じゃないか。彼らがNHKの人気歌番組の歌詞の中で主役として、皆を酔わせて共感させてた時代があったんだなあって、今あらためて驚く。今じゃ考えられない。「何でこんな貧乏たらしい負け犬の歌を聞かなくちゃならん」とか言い出す人が多そうだ。