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引導の渡し方

由布院に行って、ちょっと遊んで来ました。
以前にお話した、巨大な塩の塊があるお店の前を通りかかったので、写真をぱちり。
 春みたような暖かさで、連休明けで、町もホテルも意外とすいていたのはよかったですが、中国か韓国かの方が圧倒的に多く、どこに行っても日本語が少しも聞こえませんでした(笑)。

先日、久しぶりに国会中継を聞いてたら、岸田首相の答弁のあまりのひどさに、目がくらんで吐き気がしました。ニュースやワイドショーで適当にまとめているのを見聞きしているのとは雲泥の差で、その空疎さと傲慢さと低級さはナマで聞いたら圧巻です。

やってること言ってることのすべてが、自民党はもう回復不可能な地点にまで足を踏み入れているとしか思えません。絶滅危惧種の動物たちが一定の数以下になったら、もう消滅の道しかないように、あの腐敗と堕落は救われる水準をとっくに越えています。

こうなると逆に別のことが心配だわ。
 サドの原作を名匠パゾリーニが映画化した「ソドムの市」は、おぞましいキワモノとしてしか扱われないことが多いし、実際とんでもない内容ですけど、私は案外しっかりできた名作だとも思うのね。それはともかく、パゾリーニのすぐれているのは、もともと古い時代に書かれたサドの原作を、ナチスの敗北を直前にした大戦末期に設定してることです。もはや敗北と滅亡を予感したナチスの大物たちが、自殺ついでのやけ半分で、罪のない美少女美少年を多数誘拐し、豪奢な別荘で酸鼻をきわめた殺し方をする、ってわけなのですが、なーんかもう、自民党の今のていたらくを見ていると、これだけ望みがなくなって堕落しつくした権力者たちは、最後にやけで、無理心中で、民主主義やら憲法やらその他もろもろを虐殺しそうな気がするのよね。
 そういうことをさせないように、引導を渡すにはどうしたらいいのか、どこかでそろそろ考えていないと心配になるのは、私の取り越し苦労だろうか。だったらいいけど、本当に。

ソドムの市

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カツジ猫