ぼくと、ぐれいすさん(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、きょうも、まちにおでかけして、
ぼくも、はいいろねこの、ぐれいすさんと、ついていきました。
きのうとおなじで、きょうもいいてんきで、あたたかくて、
ほかのねこたちは、みんな、ちかくのもりや、はたけに、
あそびにいっているようでした。
かいぬしは、まちで、いろんなおみせをのぞいて、
「かいたいものばっかしだけど、おかねがないし、おきばもないし」と、
なげきながら、なんだか、たのしそうでした。
「ずっと、まちにきていないから、ちゅうしゃじょうのばしょとか、
はいりかたとか、わすれそう」と、なげきながら、かいぬしは、
「からだが、おぼえているもんだね」といって、
ややこしいみちを、すいすい、くるまで、まがって、いきました。
ちかの、ちゅうしゃじょうから、えれべーたーで、うえにあがって、
でぱーとのいっかいから、そとにでたら、ぐれいすさんが、
「あっ、ここだわ、かいぬしが、くりすますつりーをみたのは」と、
こうふんして、いいました。
ぼくは、きょねんのなつ、しんで、
せんぱいねこの、ぐれいすさんや、ほかのねこたちは、
もっとずっとまえに、みんな、しにました。
かいぬしは、ぼくたちを、にわにうめてくれたけど、
ぼくたちは、かいぬしのめに、みえないだけで、
いまも、いっしょに、くらしていて、
あっちこっちについていきます。
ぐれいすさんを、かっていたころ、かいぬしは、いそがしくて、
あんまり、かわいがってくれなかったし、
おこって、たたいたりもしていたそうです。
でも、あるとしの、くりすますに、
まちで、おおきなくりすますつりーをみて、
かえってきたときに、そのはなしを、くわしくしてくれて、
はじめて、なかよく、すごしたそうです。
それからは、まあまあ、かわいがってくれて、
ぐれいすさんは、ながいきして、おばあさんになって、
おだやかに、しんだらしいけど、
その、はじめて、なかよくした、よるのことを、
いまでも、いちばん、おぼえているのだそうです。
はいいろのけがわで、いきているときは、
ろしあんぶるーに、まちがわれたとかいう、ぐれいすさんは、
きむずかしくて、ちょっといじわるで、
あまり、なかよしのねこはいないけど、
そのはなしをするときは、
わりと、やさしい、かおになります。
ぐれいすさんが、こうふんした、ばしょには、
やねがあって、ちょうこくとかもおいてあって、きれいだったけど、
とうぜん、いまは、つりーなんか、ありませんでした。
「ほんとうに、ここなの。みたことはないんでしょ」と、
ぼくがいうと、ぐれいすさんは、
「きたことも、みたこともないけど、なぜかわかるの。
にんげんが、ねっしんにはなすことは、きいてたら、ちゃんと、
めに、うかぶんだから。
あんただって、そうでしょうが。
あの、やねまでとどく、あおいひかりの、つりーを、
かいぬしは、あのよる、ここで、みたのよ」と、
なつかしそうに、いいました。
そのあと、また、あるいていると、おおきなたてもののまえで、
ぐれいすさんは、また、たちどまって、
「ここは、けいさつしょよ。かいぬしは、あのよる、ここに、
おとしものを、とりにきたのよ」と、いって、
いりぐちのかいだんを、みあげていました。
かいぬしは、でぱーとで、「もう、つかわないから」と、
かーどを、かいやくしたり、きっさてんで、ぱふぇを、たべたり、
「えじぷとてん」のぽすたーをみて、
「そのうちに、これにも、いかなくちゃ」といったりしていました。
ぐれいすさんの、めいにちが、ちかいらしいから、
そのときに、みんなで、いくのもいいなと、ぼくは、おもいました。
「くりすますつりーが、あるときに、またきたいな。
ことし、また、いっしょに、ここにかいぬしと、これたらな」と、
ぼくがいうと、ぐれいすさんは、
「かいぬしも、としだから、そのときまで、いきてるといいけど。
げんきに、あるけるかも、わからないわよ」と、いいました。
ぐれいすさんの、こんないいかたには、
ぼくはもう、なれたから、へいきです。
これは、かいぬしが、ぱそこんで、みせてくれた、
ぐれいすさんが、しんだときの、にっきです。
ぐれいすさんは、こんなのを、よんでいるのかな。
ぼくが、かいた、にっきもあります。
すっかり、わすれていたので、よんで、じぶんで、びっくりしました。
きょうは、まちで、いろいろ、みて、たのしかったけど、
つかれたから、はやめにねます。
あしたも、あたたかいといいな。
おやすみなさい。
