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ツリーの回り

スーパーで大根を買ったら、根っこの葉っぱがついたままで、しめしめと、それを切って刻んで久しぶりにお味噌汁を作る。半たまで250円という、とんでもないキャベツを、けちけち使っている身としては、ちょっとの緑も貴重である。

腰痛はすっかり治ったようで一安心だが、片づけはやはり進まない。つーか、もう体力から考えても、今回の片づけが多分人生の最後になるんじゃないかと思うから(だって、もう大がかりな片づけなんて、そうそうもう何回もできそうにないし、したくもないわい)、どこに何をしまったかとかも含めて、しっかり整理しながら捨てたりまとめたりしたいと思うから、下手すると、人生どう生きるのか最期をどう迎えるのか(何もしないで考えないでほったらかすことも含めて)まで、ある程度決めて行かないと動けない。あー、わかっていますとも、数日こんな気持ちが続いて、結局もうどーでもいいやと、とりあえず目の前のものだけ処理しておしまいにするんだろ。自分で予想がつくから恐い。

映画「八犬伝」は、もうちょっとは上映してくれそうなので、来週にでも行くことにした。甘いかな。明日は授業の資料作りもしなくてはならないから、予告したことを少しでも書いておくとするか。

兵庫県知事選のその後の状況について、超超超簡単に述べとく。私はあまり知らなかったのだが、そこそこ有名だったらしい立花氏が、知事のことを内部告発してその後自殺した市役所の局長の所有していたパソコンの中身を公開して、その中にいかがわしいサイトの閲覧やら個人的なスキャンダルやらの記事があったというので、ネットが一時大騒ぎになって、こんな人が告発したのだから、やはり齊藤知事は被害者で無実で、再選されたのは当然だという意見があふれた。その後、再選された知事に選挙違反があったとして弁護士や学者の訴訟もあり、今は静かになっている。

これについては、前にもちょこっと書いたけど、わかりにくかったかもしれないから、追加もかねて、三つだけ。

その一。最初にこの記事を見たとき、私があきれてぶっとんだのは、上司を批判して内部告発しようと決意し実行した人が、ことを起こす前に、職場で使ってる自分のパソコンの中身をチェックして都合の悪い記事を削除しておく最低限の準備もしとかなかったのかということだった。ありえないし、バカすぎると思った。

ただ私はこの局長さんの人となりを存じ上げない。内部告発にいたらしめたいきさつも知らない。大胆でおおざっぱな豪快な人だったのか、まじめで仕事熱心な人だったのか、根暗で暗くて根に持つタイプだったのか、ロマンティックで正義感の強い勇敢な人だったのか、まったく何一つ知らない。
 だから、この非常識すぎる行為について、これ以上の考察はできない。資料も情報も不足している時に何の結論も推測もすべきではない。

代わりに、この情報を発信した立花氏については、資料が多い。いろいろあるが、さしあたり、選挙中に、内部告発について調査中の公的な委員会のメンバーの家に拡声器を持って大勢で押しかけ、家人が精神を破壊されるほどの攻撃をしたあげく「自殺でもされちゃ困るから」と笑って引き上げたという事実は映像もあり、本人も否定していない。
 あらゆる発言や発信は、その出所や発信者が重要である。少なくとも、この事実ひとつをもってしても、私は立花氏が信用できず、この情報も信用できない。どのような改ざんがなされたか、なされなかったかの判断もできない。この点からも、この記事について、私は発言も考察もできない。要するに与えられる印象も含めて、この情報は、ゴミであり、クズである。

その二。この間の知事の辞任から再選にいたるまで、むしろ私が心から心配するのは、すべてがあまりにも常識外れで非常識で雑で低次元すぎることだ。
 そもそもが、内部告発が行われた時に、告発された当事者が調査に関わって犯人探しをしたということが、すでにもう、辞任ものの大失態だが、その後の展開の中でも、PR会社の社長が選挙違反の基準を知らず、自分のブログで、選挙違反を明示する活動の記録を、宣伝のつもりで得々と書いたことが、パソコンの中にいかがわしい記事を残していた以上の信じられない不勉強で無知すぎる。
 選挙中の立花氏の行動や発言をしかろく報道しなかったマスメディアも、知事陣営の嘘八百も少なくない選挙演説をまるごと信じて熱狂した選挙民もうかつだが、私はどちらも責められない。マスメディアも県民もチェックしようがないぐらい、ぶっとんだ非常識の横紙破りがあれだけ堂々と行われたら、もはや普通の感覚では、とても追っつきようがない。
 こんな素人以下としか言いようのない人たちが、県政や選挙の中心にいたこと、誰もそれを指摘も注意もできなかったこと、この腐敗というか空洞というか劣化というか荒野の廃墟状態というか、それが何より今、恐ろしい。

その三。こんなろくでもない状況を生み出してしまったのは何がいったい原因か。もともと地方議会や地方自治には、ひどい時にはひどいことが昔からある。今の世界全体や国際政治が、非常識で劣化しているのも否めない。しかし、ここからは私の乱暴な印象になるが、やはり大きな役割を具体的に果たしているのは、アベ政治と維新の存在だろう。
 アベ政治の役割と、その特徴については、前に書いたことにつきる。維新については、私はそれをはびこらせた大阪や関西の雰囲気や風潮を、否定はしないし好きでもあるし、維新そのものについても、あちこちで魅力を感じないわけではない。ただ、いろいろと玉石混交で、その独自性や自由奔放さが、暴走しだすと手がつけられない。全否定はしないが、この状態を生んだ影響は明らかにある。

今の私の考えは以上だ。では、私たちに今後何ができるかについては、また明日にでも。よくよく時間があればですが(笑)。

昨日、写真がよく撮れなかった、ツリーの回りのあれこれです。衝動買いしたブリキの品々を何となくここに集めているものですから。通販で買ったニワトリさんや、行きつけのお店で買った寝そべってるウサギなど。大きめのロボットも同じお店で買ったのですが、頭に入れている青と黄色のフェイクフラワーは、ウクライナ侵略が始まったので、支援の気分でウクライナの国旗の色をそろえたのです。あれからもう五年になるのだっけ。あらためて見るにつけても、何だかくやしい。

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カツジ猫