花に囲まれて
明日からどっと寒くなるらしい。でも、この数日の暑さはものすごかったので、母の位牌は上の家の仏壇に戻したものの、誕生日を祝って飾った花はついそのまま、エアコンの効いた下の家に置いたままにしておいた。それだけでも花が多いのに、最近なぜかどうしてかガーベラの花にはまっている私は、スーパーでお化けのようなヒマワリもどきの巨大なガーベラがあったのを、つい買い込み、更に花が増えてしまった。
この下の写真は、「もうだめみたいだから」といただいたユリなのだが、ちゃんと最後までつぼみは開いて、香りもあって、ばっちりきれいだ。他の花も、ずいぶん前のなのに長持ちしている。
下のは母の誕生日用の花の残り。周囲のぴんぴんした葉っぱは、根が出たら庭に植えられるそうで楽しみだ。
これはスーパーで衝動買いのお化けひまわりみたいなガーベラ。なかなか派手でよかったのだが、今朝はいきなりくたっとうなだれてしまい、短く切ってコップにさしたらそれはそれでまあかわいい。
でもって夜には、ますます咲き誇る夕顔。ほんとに、一人でながめるのがもったいない。
「水の王子・村に」の校正チェックは進まない。というか、できない。本当に拒否反応が起こっている。
作品自体への評価は変わらない。やっぱり好きだし、私としてはよい出来だと思う。いろんな人に読んでもらいたいとも思う。
でも、そんな理屈抜きに、読み直して細かいチェックをするのに、何だか突然もう疲れた。いやでいやでしかたがなくて、校正を見る気にもなれない。三十代に「鳩時計文庫」を自費出版した時は、もっと細かい作業もあったのに、ここまで拒否反応は起こらなかった。トシなのかね。
数日ちょっと離れて他の仕事をして、気分転換するしかないだろう。
と思って朝からベッドでふて寝してラジオの音楽を聞いていたら、いきなり北朝鮮からミサイルがという、けたたましいアラートが。九州のここで何をしろって言うんじゃと思って聞いていたら、それからもうずっと、ニュースその他は大騒ぎ。
ネットの笑い話で、政府が窮地におちいると北朝鮮がミサイルを飛ばして救うというのがあるけれど、これから長く続く国会で、岸田首相がどう防戦するのかと思っていた矢先にこれだと、その笑い話を笑えなくなるな。
少なくとも、「狂人のような国家が隣にいて、国防をもっと充実させないと」という世論形成を盛り上げるのには、しっかり役立っていそうだ。
北朝鮮こと朝鮮民主主義人民共和国については、かの国がまだ米国と戦争状態でずっと緊張しまくっていることを考慮しないといけないし(このことを以前「むなかた九条の会」のビラに書いたら、心配した事務局長が虫眼鏡でないと誰も読めないような小さな字で印刷したのに、吹き出しながらがっくりしたもんだったけど)、そもそもミサイルは日本の領空でもない成層圏を突っ切って日本の領海でもない水域に落ちたという事実も報道されないし、更にもうそもそもですよ、ミサイル飛ばされてこんなに大騒ぎするぐらいなら、その前に米韓といっしょに大々的な軍事演習しはじめる段階で、このくらいの反応あること国民に覚悟か予測かさせとけよ。ぬるっとそれを認めさせて、大したニュースにもしないで合同演習させといて、今さらミサイルに大騒ぎすんなよ、みっともない。
言っちゃなんだが私なんか、誰かに腹立てて絶交しよう縁を切ろうと思ったら、映画「カサブランカ」みたいに、将来私や愛する者の命運がこいつの手に握られて、何かを懇願しなきゃならない事態になるかもしれないが、いいのかそれでもぐらいのことはじっくりと考える。そして、それでもいい、こいつに懇願できなくて、自分や愛する者が悲惨に死ぬことになってもかまわん、こいつとは縁を切ると決断しなきゃ縁は切らない。
米国と戦争状態にある国の目の真ん前の海上で大々的な軍事行動の練習して見せるからには、相手が黙って見てるわけないことぐらい、予想も覚悟もしとかなきゃ、国民ぐるみそこを知っておかなきゃバカだろ、どう考えても。ついでに言うなら、そうやってミサイル飛んで来たときにどうするか原発の防衛対策もちゃんとするか、廃炉にしとくか、そういう準備もしておけよってんだ。
岸田さんの人事についても皆あきれているようだが、国防とかいうなら、まず指導者たちのモラルやセンスを、もうちょっとどうかしてくれ。