映画「ヒックとドラゴン」感想集田舎の毎日

御無沙汰しています。
こちらも毎日暑いです。数日前に大雨が降って雷も鳴り、猫が怖がったと母が申して居ました。近くの町のコンビニに落ちて商品が皆駄目になったとか。
もっとも母の話は最近当てになりません。夜中に窓の外から男性の声で「お元気ですか」と言われ「はい元気ですよ」と答えたら「頑張って下さい」と言われ、それが数日続いたと言うので「返事はしない方が良いよ」と注意して、病院の先生に相談しましたら認知症が出始めて居る可能性もあるので薬を処方して下さるとの事でした。
母の性格を反映してか妄想にしても前向きだと感心して居ましたら、母が今日リハビリに出掛けた折、他の奥さん達にその話をしたら最近の行方不明老人問題を承けて町内会の役員が話し合い、一斉に村中の独居老人に声掛けして回ったのだとかで、「きっとそれですよ」と言われた由。それにしても夜中という事は無いと思うのですが、何かこうなると母と私を取り巻く日常その物が夢の中の様で、私も一緒に認知症になりかけて居る気もして来ますね。(笑)

此れも又そんな話の一つですが、少し前、一緒に平和運動等して居た年輩の男性が亡くなられたとヘルパーさんに母は聞いて「あの人には世話になったから」と私に香典を準備させ、知り合いの議員さんが立ち寄ったら渡そうとして居たのですが、その議員さんがなかなか見えず「郵便で送ろうか」と私に言うので、「もう少し待って見たら」と申して置きました。
そうしましたら今日、私が居ない時に議員さんが見えたそうで、香典を渡そうとしたら大層怪訝な顔をされ、良く聞いて見ると母のお友達の男性は健在で、亡くなったのは同じ集落の同姓の方だった様です。
「郵便で送らないで良かった」と二人で胸を撫で下ろし、母は「思わぬ臨時収入になった、今日は良い日だ」と浮かれて居た所を見ると、香典袋の金は自分が使う積りの様です。最近私が余り現金を渡して居ないのでしめたと思って居るのでしょう。

そんな毎日なのですが、昨日は従姉の娘さんが来て、一晩泊まって行きました。何時も私の素っ気ない態度に不満な母は大変嬉しそうでしたし、私も身近な若い人と話が出来る楽しさは格別でした。大きな荷物を持って駅まで歩いて帰った彼女に「若い人は元気ねえ」と母は目を細めて居ました。
何時も感じる事ですが若い人や普段と違う人を迎えると家も庭も喜んで生き生きして居るのが伝わって来る様です。

じゅうばこさん

「ヒックとドラゴン」の映画は珍しく私も映画館で見ました。アントニーのジュリアス・シーザー追悼演説のような感想を読ませて頂いて笑って居ます。悪い映画では有りませんでしたが私はあの少年がドラゴンを傷つけそれを償う形で自分と一体化させ最後に自分も傷つく事で更に一体化した過程が理屈抜きに不愉快でした。あの様な絆は何か非常に醜悪な物が有りませんか? けれども人は皆正にその過程に感動するのでしょうね。

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カツジ猫