映画感想あれこれ日付をはさんで

前の書きこみに続けます。

私は戦争にも軍備にも反対だけど、西部劇が終わったとか戦争映画が暴力的でいかんとか、そういうことはまったく思わないんですよねー。そんなことごちゃごちゃ言って、変に反戦的な歴史映画や、ジェンダー意識した歴史映画はむしろ作ってほしくない。これは「板坂耀子研究室」の「マスター・アンド・コマンダー」の字幕問題のページの感想「参戦!」でも詳しく説明しましたけど、イラク戦争反対のデモに欠かさず出てた私だからこそ、あの海の男たちの戦争映画を変に今の平和思想で批判したり改ざんしたりするのはすごくイヤでした。それは、映画だけじゃなく、平和運動への冒涜でもあると思う。

西部劇だって、私はクリント・イーストウッドは好きなのですが、彼が自分で言ったのか世間が言ってるのかは知らないけど、先住民のこととか、いろんな問題があぶり出されたから、西部劇はもう終わったなどというのは、どういうか、傲慢もかんちがいもはなはだしいと思うのね。人類の歴史は進むんだから(進まんという意見も最近は多いけど)過去の価値観はひっきりなしに修正されるし変化もするし、それはおおむねめでたいことですよ。だけど、そのたびに、何かがもう滅びるとか作れないとか思うのは、なんかこう、ちがうよねー。

第一せいぜいそれ言うなら、「自分には作れない」「私には作れない」でしょ。よく、昔「女は男にかなわない」と本気で言ってる女がいて、そのたびに私は「あんたに誰がいつ全女性が代表になってと頼んだよ」と、あきれてたけど、勝手に人類を代表すんなよなー。
いかん、また長すぎるような気がしてきた。いったん切ります。

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カツジ猫