カッサンドラはひるまない 2024年01月06日(土) 日記 政府と首相が被災地に何もできないのなら、する気がないなら、それもいい(よくないけど)。 恐るべきは、この政権は(支持する富裕層も多分)、他の国民や政党や団体が救援の手をさしのべるのも、全力でとめようとしている。その発想の… [続きを読む]
七草がゆを買ってきた 2024年01月06日(土) 日記 被災地の新しい情報が細々とながら次々入って来るたびに、二百人の行方不明者とか、いまだに多くの人が生き埋めのままとか、冗談にもならない状況に震える。その一方で首相はテレビに出演して、のんきな話題ににかにか笑い、改憲をしたい… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」18 2024年01月06日(土) ミーハー精神 ※ おれは、死んだフハノのことを考えている。 ずっと、ずっと考えている。 おれが覚えていなければ、思い出しつづけなければ、あれのことはもう誰もわからないまま、この世から消える。 … [続きを読む]
水の王子・「岬まで」17 2024年01月05日(金) ミーハー精神 第七章 絵巻物 女は磨き上げられて鏡のような木の床の上に足をやや開いてふみしめ、広間の中央に立っていた。 一見、娘だ。だがよく見ると中年女だ。後ろに流して切りそろえた髪、ひじから先はあらわな、ひきしまった腕。上半身も下… [続きを読む]
怠ける口実 2024年01月05日(金) 日記 モニタリングというテレビ番組があって、その中の企画のひとつに、著名な歌手やアスリートが変装して一般人の中に紛れ込み、最初はオタオタもぞもぞしながら、やがて突然実力を見せて度肝を抜く、という一種のドッキリテレビがある。 ア… [続きを読む]
これってヤバくね? 2024年01月04日(木) 日記 タイトルのヤバいって言うのは本来の意味で。 自衛隊の救援も車両がまだ入れずに、元日から生き埋めのまま、手作業の救出を待っている人たちが数人、珠洲市の奥におられるらしい。胸が苦しくなりそうだ。一方で政府の対応は、ハリウッド… [続きを読む]
スズとシカ 2024年01月03日(水) 日記 あーんもう。 そろそろさっぱりしたものを食べたくて、セロリと塩昆布をあえようと思ったら(私これ超好きで、作り方が、セロリの茎の部分をざくざく切って塩昆布といっしょにタッパーに入れて、バーテンみたいにしゃかしゃかと振り回… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」16 2024年01月03日(水) ミーハー精神 ※ 「でさー、そーゆーわけでさー」祭りの準備でごった返している村人たちの一角で、つみ重ねた太鼓によっかかって一休みしながら、クマノクスビはいつものくったくのない調子でぼやいた。「あのおっさんのいうことが、どう… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」15 2024年01月03日(水) ミーハー精神 ※ ひずめの音が遠ざかる。 おれの空耳かもしれないが。 遠くで太鼓の音がする。 不思議な花の香りが水の匂いとまじってただよってくる。 おれが閉じ込められている、この建物は、うす紅色の格子がはまっていて、… [続きを読む]
いったいどっちに転ぶんだ? 2024年01月02日(火) 日記 ニュースで被災地の被害が次第に明らかになるにつれて、重苦しさや痛みがつのる。亡くなった方はもちろん、この寒さの中、生き埋めになったまま夜を過ごす人たちの気持ちと言ったらどうだろう。最初から気になってはいたことだが、猫や犬… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」14 2024年01月02日(火) ミーハー精神 ※ どさりと音がして、前方の人影が前のめりに倒れた。ほとんど同時に背後の方で、どたばた争う音がして、「あきらめろ、このバカが」と明るい陽気な声がした。「じたばたすんじゃねえよっつってんだよ」 「クマノクスビ… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」13 2024年01月02日(火) ミーハー精神 第六章 太鼓が鳴って どんどこどん。どんどこどん。 ぴーひゃらひゃら。ぴーひゃらひゃら。 ちんとんしゃん。ちんとんしゃん。 朝から今日もにぎやかに、沼の上には太鼓や笛の音が流れている。 「あの子たち、やっぱりうま… [続きを読む]
何という正月 2024年01月02日(火) 日記 おせち料理と同様に、お雑煮も思い切り出来合いで、買い置きしていた野菜と鶏肉と人参、おせちの余りのかまぼこを適当に煮込んだ。 昔、名古屋にいたころ、親しい学生数人が、先生、正月に研究室でお雑煮を作ろうと言い出し、私は賛成… [続きを読む]
地震発生 2024年01月01日(月) 日記 石川県方面で大きな地震が発生したようです。津波の心配もあるようです。 原発も多い地域のはずだから心配です。 被害が少ないことを、ひたすらに願います。 何か私にできそうなことがあれば、ご連絡下さい。 大きな災害の後は必… [続きを読む]