「水の王子」通信(123) 2023年01月15日(日) ミーハー精神 「水の王子 山が」第十七回 【再び都へ】 オオクニヌシはネノクニの都の入口に立って、門のようになっている、積み上げた石をながめていた。 「何見てる?」かたわらからツクヨミが聞く。 「変わってないもんだなあと思って… [続きを読む]
「水の王子」通信(122) 2023年01月15日(日) ミーハー精神 「水の王子 山が」第十六回 【夜の岩山】 「タカヒコネのことだが」岩山の崖の、風よけになるくぼみで、ちろちろと火をたいた上に、射落とした鳥の肉をかざしてあぶりながらツクヨミは聞いた。「王の器じゃなかったのか? なぜ都か… [続きを読む]
「水の王子」通信(121) 2023年01月15日(日) ミーハー精神 「水の王子 山が」第十五回 【空の旅】 「空を飛ぶのって、初めてか?」ツクヨミが聞いた。 「ああ、まあな」オオクニヌシが答える。 「もしかして高いところは苦手なのか」ツクヨミは横目で見ながらくすくす笑った。「さっき… [続きを読む]
「水の王子」通信(120) 2023年01月14日(土) ミーハー精神 「水の王子 山が」第十四回 【ツクヨミの見解】 「あいにくで悪いが、さっぱりわからんとしか答えようがない」ツクヨミは首をふった。「おれもイザナミも、マガツミは皆、ぬるぬるした、ただのごみとしか考えてなかったし、そういう… [続きを読む]
「水の王子」通信(119) 2023年01月14日(土) ミーハー精神 「水の王子 山が」第十三回 【オオクニヌシの疑問】 ツクヨミは台によりかかって、面白そうにオオクニヌシを見た。 「つまりいつでもそうしてあんたは、村に住みつく旅人たちを観察し分析して、それなりの対応を考えてきていたん… [続きを読む]
『大才子・小津久足』感想(10) 2023年01月14日(土) 日記 写本と版本 叔父の板坂元は、江戸時代について書いた本の中で、「本の山を積み上げたら、中世に比べて近世は、写本に対する版本(板本)の山が画期的に圧倒的に増えているのが特徴」と言っていた気がする(多分、「町人文… [続きを読む]
「メタモルフォーゼの縁側」のDVD 2023年01月14日(土) 日記 見ちゃったもんね。 ネットで予告編見たときは、雪さんは、もうちょっと小柄で上品なおばあさん、うららさんはもっとぼっさりもっさりした女子高生であってほしいと思って、つい敬遠してたのだが、映画としては悪くなかった。いいまとめ… [続きを読む]
『大才子・小津久足』感想(9) 2023年01月13日(金) 日記 また前置きが長くてすみません 私だけかも知れないが、この本の第三章と第四章は、それぞれに、かなり歯ごたえというか読みでがあって、それは精力的過ぎる久足のせいか良心的過ぎる菱岡氏のせいか、何しろすごい…とつぶやいて、ばった… [続きを読む]
「水の王子」通信(118) 2023年01月12日(木) ミーハー精神 「水の王子 山が」第十二回 【幼いマガツミ】 「幼いときの記憶を聞いたことがある」オオクニヌシは言った。「あまりぶしつけにマガツミでいたころのことを覚えているかと聞くのもあれだと思ったものだから。小さい時の一番初めの思… [続きを読む]
「水の王子」通信(117) 2023年01月11日(水) ミーハー精神 「水の王子 山が」第十一回 【朝の酒場】 「珍しいお客だな」とびらを開けてのっそり入ってきたオオクニヌシを見て、ツクヨミは眉を上げた。「しかも、いやに早いじゃないか」 「夜はときどき飲みに来てるぞ」オオクニヌシはけだ… [続きを読む]
石垣島 2023年01月11日(水) 日記 わー、二つの連載?に正月早々突入して、泥沼状態になってる内に、そろそろ鏡餅もしめ縄も片づけなくちゃならない日付になっちゃった。 ちょうど暖かいし、明日は節分仕様に切り替えっかな。 ニュースを見たり聞いたりするヒマもなか… [続きを読む]
『大才子・小津久足』感想(8) 2023年01月10日(火) 日記 定説の定着 江戸時代の紀行の代表が、「おくのほそ道」という定説というか常識を、この数十年かけて私はひっくりかえしてきたつもりなのだが、そしてわりと認めていただいてきてもいる実感があるのだけれど、それでもまだ中学高校の文学… [続きを読む]
「水の王子」通信(116) 2023年01月10日(火) ミーハー精神 「水の王子 山が」第十回 【タカヒコネの独白】(つづき) 老人は天井を見た。「まあよく見ておけ」と彼は言った。「いずれはおまえもこういう死に方をするようになる」 そうかもしれない、とおれは思った。もっとひどいかもしれ… [続きを読む]
「水の王子」通信(115) 2023年01月10日(火) ミーハー精神 「水の王子 山が」第九回 【タカヒコネの独白】 今朝スセリがうれしそうにおれの寝ているへやに来た。 「いいものを見つけたわ」彼女は両手を後ろにかくして、少女のようにおれに笑いかけた。「ほら、あなたがいつもかぶってた毛… [続きを読む]
「水の王子」通信(114) 2023年01月09日(月) ミーハー精神 「水の王子 山が」第八回 【コトシロヌシの独白】 私の小屋は、川のそばにある。 山の上にあった時と同様、とても小さい。 タカマガハラの人たちの好意で、彼らの船の廃材を多く使っているのも同じだ。色あせたり傷ついたりし… [続きを読む]