初詣とお礼参り 2024年01月18日(木) 日記 あ、届いたんだ、私がこそっと気にしてた大谷選手のグローブ。今朝のニュースで被災地のどこかの学校に来たと言っていた。ちょっと心が休まったかも。 で、今日は玄関と車につけていた、ちっこいしめ縄三つを片づけるのと、「水の王子」… [続きを読む]
にぎやかな浴室 2024年01月17日(水) 日記 昨日書いたように、私の年がやっと明けたので、いつもの花屋さんに行って、お正月の花を買って来ました。愛猫キャラメルが2000年に亡くなったとき、お墓につめてやった、ストックの花です。私にとっては、この香りはなつかしいキャラ… [続きを読む]
もう一つの初仕事 2024年01月15日(月) ミーハー精神 年明けまもなく、地域の方との研究会で「ささやかな初仕事」をすませたと書いた。それはその通りなのだが、実はもうひとつ、とんでもない初仕事を敢行中だった。 去年「水の王子」という自費出版の小説を第五巻まで刊行して、これで完… [続きを読む]
天涯孤独 2024年01月15日(月) 日記 この写真は玄関ドアにくっつけた節分用のイワシのお飾り。魔除けになるかな? 数日前の朝、ラジオで何だかしめっぽい男性の声が「天涯孤独」について語っていました。何でも去年、お母さんが亡くなって、その淋しさについて話したら、… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」31(最終回) 2024年01月15日(月) ミーハー精神 第十章 夜が明ける 「夜明けまでに料理ができあがるのかしら」台所のあちこちに灯った灯りの淡い光の中で、ウムギが悲鳴のような声をあげた。「豆もまだよく煮えていないし、昆布も味がしみていないわ」 「だからせめて昨日の内に、… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」30 2024年01月15日(月) ミーハー精神 ※ 「ヤノハハキは文字通り、水を得た魚のようだったよ」オオクニヌシは言った。 「生き生きとして、まるで何十歳も若返って行くようだった。ああ、それでつながる、ああ、それでわかる、と言いながら、聞いている間にも… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」29 2024年01月15日(月) ミーハー精神 ※ 「あとはもう話すことはほとんどないと言っていい」オオクニヌシは疲れたように枕に身体を沈めて目を閉じた。「フカブチをクエビコにまかせて、私とサルタヒコは、にせものの二人の王をしばり上げ、兵士たちの武装を解いた… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」28 2024年01月14日(日) ミーハー精神 ※ 外は曇って来たのだろうか。また雪がふるのかもしれない。 それだけではなく、どこか無気味な落ち着かない空気があたりにただよいはじめているようだった。クシマトの表面の目が、あちこちに、うろうろとすべるように動… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」27 2024年01月14日(日) ミーハー精神 ※ 「父上たちはどうやって、フヌヅヌたちとの話し合いをつけようと計画しておられたのですか」コトシロヌシが尋ねる。 「こちらから出す条件は簡単だった」オオクニヌシは言った。「フヌヅヌには以下のことを告げること… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」26 2024年01月14日(日) ミーハー精神 ※ 「ウカノミタマって人のことを父上はまだ全然話してくれてませんよね」コトシロヌシが言った。「彼はどういう人だったんです?」 「さしあたりフカブチは彼のことが大嫌いだったな。今もそうだが」オオクニヌシは言っ… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」25 2024年01月14日(日) ミーハー精神 ※ 「私はどれだけ寝ていたんだ?」オオクニヌシはあくびをしながら、そう聞いた。 「一日とひと晩」コトシロヌシが窓辺から戻ってきて、枕もとに座りながらほほえんだ。「そんなに長くじゃありません」 「一年も寝て… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」24 2024年01月13日(土) ミーハー精神 ※ 何かもう、そのことを予測していたように、コトシロヌシがうなずいた。 タカヒコネも静かな表情のままだった。 驚いたのはニニギだけで、「どちらにですか?」とせきこんで聞く。 「フヌヅヌとオミヅヌの町だ」… [続きを読む]
悲喜こもごも 2024年01月13日(土) 日記 今日はこちらはいいお天気で、たまった洗濯物を一気に片づけて悦に入っています。 受験生もこれならかなり助かるでしょう。 もう何年もはるかの前に私が「大学入試物語」で怒りをぶちまけたいろいろが今どうなっているのか知りませんが… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」23 2024年01月13日(土) ミーハー精神 第九章 旅の果てに 数日ふり続けていた雪は夜の間にやんだ。オオクニヌシの家の回りは小さい畑も森も小道も一面にまっ白く埋もれて何もかもがなだらかに丸く、朝日にきらきら光っていた。よろい戸を開け放していっぱいに開いた窓の、… [続きを読む]
水の王子・「岬まで」22 2024年01月11日(木) ミーハー精神 ※ 「もういいんだよ、ウガヤ」数人の子どもたちと連れ立ってついて来ていたミヅハがそう言ってウガヤをとめ、ウガヤは「もういいもういいもういい」と小声でくり返しながら羽をたたんで畑の柵の横木にとまった。 「そ… [続きを読む]