福岡教育大学物語3-もう少し詳しく

前に(2)で書いた、不当労働行為の裁判と、カリキュラムによる単位取得が困難になったことについては、まんま記録や大学の資料でわかりますが、最後の「経営に関する問題」については、言ってみれば、事実を私の目で確認したわけではないこともありますから、報告した先生たちを信用するしかありません。もし、事実とちがう、誤解があるという人があれば、どうか「お手紙」欄からのメールで指摘していただきたいです。

とは言え、組合のチラシや、いろんな集会の報告で、公に何回も発言されていることばかりで、それに対する抗議も処罰も大学執行部からは、いっさいこれまでありません。だから本当なんだろうと判断するしかないじゃありませんか。

中でも記録もあって、確実にわかりやすいのは、

2014年、大学院のトップの研究科長に教授会が選出した先生を、「大学を批判する組合のビラをまいた(当時、この先生は執行委員だったから当然)」として、学長が任命拒否、その後規則を変えて、研究科長は学長が任命することにした。

(その問題のビラというのは、学長選挙で、対立候補がけっこうな差で勝ったのに、それを認めず、自分が選んだ学外者を含む学長選考会議で再選を決めたことに対する、疑問を示したものだった。)

2014年、教職員の「懲戒規程」を、それまでは評議会で慎重審議していたのを、学長指名の役職者だけの会議で処分を密室決定できるように変更した。

などですかね。

以下は予算の無駄遣い。細かいところまで問題ありまくりですが、ごく簡単に。

2014年、学内の50メートルプールを9000万かけて25メートルに変えたが、公式記録はとれなくなるし、いいことはなかった。

2015年、大学のロゴマークなどのデザインを規程も無視して急に変更して、投票結果も無視して最初から決まっていたらしいデザインに恣意的に変更、307万円を印刷会社に支払う。

2016年、学長の任期が来て退職。役員会でその退職金を一割増にすることを決定。増えた分は大学予算からの持ち出しとなる。また、学長は退職後ただちに副学長として、学長室の隣に「院長室」を新設(大学の予算で)、学内政治を続けて「院政」と呼ばれている。

2016年、4000万円を投じた英語習得院の中身が問題になり、2017年に会計監査院の調査が入る。

2016年、前学長の方針を引き継ぐ現学長の公私混同問題が教授会で指摘される。現学長の娘さんが毎日公用車に同乗して学内に来て、研究室で一日過ごし、再び公用車に同乗して帰宅。このことについて、現学長からの説明や弁明はない。

書いていて疲れるので、このへんにします。
要するに、政府と社会が「大学が効率的に社会に貢献できるために学長の権限を強化して先生方は研究と教育に専念できるように」して下さった、法律改正のおかげで、その気になれば学長が自分の好きに何でもやれる体制が確立し、思い通りにならなかったら自分で規則もルールも変えられる、気に入らない相手は密室で処分を決めて懲罰できる、問題を指摘されても回答しないで黙殺できる、そういう世界ができてるわけです。あ、そうか、日本と大して変わらんか。

大学は、こんな事態を予測して作られていませんから、こうなった時に何とかする手段や規則がそもそもありません。それでも、これまで教職員や学生の皆さんはいろいろ何とかしようとして来ました。

次回は、それも含めて、もうちょっと無駄話も書くことにします。

なお、ご用とお急ぎでない方は、以下のページで、もっと詳しくごらんになれます。

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