福岡教育大学物語71-学長候補者の所信表明

少し遅れてしまったのですが、福岡教育大学の学長候補者お二人の所信表明が公示されています。
少し見にくいですが、こちらの大学の学長選考会議のページから、ごらん下さい。

なお、これまでの経緯については、以下の「再生を願う会」「学長選を考える会」のフェイスブック等もごらん下さい。

このブログの私の連載「教育大について」と、以前のそれをまとめた「福岡教育大学物語」(「川っぷちの小屋」コーナー)も、どうぞごらん下さい。

ところで前回の「危ない橋」で「学生の大学祭やサークル活動を脅かすことは、特に政治的関心がない学生たちの怒りも招いて、大きな運動になりかねないのだから、大学当局や管理者は、いやが上にも慎重むしろ過敏なまでになってほしい」と、あえて経営者の危機管理の視点から申し上げたのですが、何とまあ、その直後に、風の便りではありますが、けっこうな実績のある体育系サークルの学内のグラウンドがなくなるかもしれないという話を聞いて、文字通りことばも声も失っています。
詳しいことはまだわかりませんし、いろいろ事情もあるのでしょうが、本当にこれを聞いただけでも大学は自分で自分の首をしめに行っているようにしか思えません。

私は、大学の自治とか学生の利益とか教職員の自由とか、そういうことに目を配り主張して大学の方針を決めるのが、教員の役職者や学生自治会や教職員組合の仕事で、それを抑制して経営や危機管理をするのが文科省を初めとした事務方の偉い方々の仕事と大変大ざっぱな区分を考えていて、それは両方必要なのに、このところの教育大のあり方では、後者ばかりが優先されて、車の両輪が片方だけになっていそうだから、まともに走れないんじゃないかと気にしていました。

しかし、こんな話をもれ聞くと、それこそ治安維持をめざして目を光らせる方面でも、何と危機感や先の見通しが甘いのかと、ため息が出そうです。それとも、そんなもんなんですかね。あるいは両輪ともだめになってたら、いっそつりあいがとれていいのかしら。と、やけになってしまいそうです。つくづく。

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カツジ猫