(67)その後の金魚 2018年09月12日(水) 断捨離狂騒曲 先日、金魚のタオルケットのことを書いた。器に浮かべて庭においていたら、厳寒の日に氷がはりつめて砕けてしまった、二匹の陶器の金魚のことも書いた。 それを書いている間にふらふらと魔がさして、氷で砕けたと同じ、浮き玉の金魚をネ… [続きを読む]
(66)ハイタッチ 2018年09月12日(水) 断捨離狂騒曲 愛するものを失ったとき、人は何となく、そのことにまつわる場所にこだわるものだ。墓参りに行くのも、思い出の場所に訪れるのもそうだろう。 以前、愛猫が猫エイズで弱っていたとき、家の中のどこで死ぬかがぼんやりと気になっていた。… [続きを読む]
(65)どこにでもある花 2018年09月03日(月) 断捨離狂騒曲 行きつけの美容院の美容師さんに、ときどき家の片づけの話をする。最近それしか仕事をしてないから、他に話すこともないのが我ながら嘆かわしい。 田舎の家を売ったことも言ったのだが、あまりにあの家この家といくつも家が登場するので… [続きを読む]
(64)ちょっとだけ、誇らしい 2018年09月01日(土) 断捨離狂騒曲 今年の夏は本当に暑かった(もう過去形で言っていいのかどうかわからないけど)。 私は近所のスーパーに買い物に行くと、普通その後、なじみのお店に立ち寄ってオーナーとおしゃべりしたり、郵便局に寄ってハガキを出すついでに新しく出… [続きを読む]
(63)スツール三兄弟 2018年08月23日(木) 断捨離狂騒曲 発端は、田舎の家にあった祖父の大きなデスクを、今の住まいに引き取ったことである。 前にも書いたが、私が小学校のとき、離れを作って、そこの二つの部屋の奥の方が祖父の、手前の方が母と私の部屋になった。中学校に入ったころ、私は… [続きを読む]
(62)金魚のいる家 2018年08月21日(火) 断捨離狂騒曲 今年の初め、田舎の家を売ったのをきっかけに、わりと長いこと続けていた、母や祖父母関係の方々へのお中元とお歳暮をやめた。もともとそんなに数多い贈り先ではなかったが、年賀状と同様、今後は次第にそういったおつきあいは、減らして… [続きを読む]
(61)おうちのかわり 2018年08月21日(火) 断捨離狂騒曲 今年の一月に田舎の家を売った。二軒あった内の古い方は友人が以前に買ってくれていて、今度は残っていた比較的新しい方を、とてもいい方に買っていただいた。確定申告に行ったとき、担当の人に「田舎の家を売ったんですが」と来年の税金… [続きを読む]
(60)風を呼べ! 2018年08月20日(月) 断捨離狂騒曲 今年の高校野球の日程も残すところわずかとなった。昨日の金足農高が最終回に逆転したのを私はラジオで聞いていたが、スタンドの盛り上がりはものすごく、その大半がリードされている金足農高への声援だったようだから、相手チームはたま… [続きを読む]
(59)もふもふ玄関 2018年08月18日(土) 断捨離狂騒曲 私は古い家と新しい小さな家と、二軒の家を使っている。その古い方の家の玄関が、ちょっとごちゃごちゃして来たので、何だか心もすさんで来た。嘘でもいいから玄関だけは、一応きれいにしておかないと、気持ちがくじけてしまいそうになる… [続きを読む]
(58)ついに、この日が! 2018年08月15日(水) 断捨離狂騒曲 タイトルが仰々し過ぎて自分でもひるむが、他愛ない自己満足の話ですから、そのつもりで読んで下さい。 これまで何度か、家じゅうのいたるところから出てくるポケットティッシュを、緑色の水差しのような器に入れてテーブルにおき、紙ナ… [続きを読む]
(57)鍋たちの晩年 2018年07月27日(金) 断捨離狂騒曲 私は家事をほとんどせず、特に料理はまったくしなかった子どもなので、祖母や母が台所で何をしていたか、まるで知らない。二人が童話や民話なみに、人をさらって来て鍋で煮ていても気づかなかったはずである。 幼いころに台所の一隅に巨… [続きを読む]
(56)うちわのプラカード 2018年07月27日(金) 断捨離狂騒曲 どこの家でも、片づけをするにあたっては、その家ならではの、処分しなければならない何か大量のものがあると思う。私の家の場合には、それはうちわの山だった。 ほぼすべて、私の田舎で初盆のときに各家庭が集落の人に配るものである。… [続きを読む]
(55)待ってたよ! 2018年07月10日(火) 断捨離狂騒曲 かれこれ一年以上前になるが、余りにに余って家じゅうのいたるところから出てくるポケットティッシュを始末するのに、最適のフォルムの緑色の器を見つけたことを書いた。取っ手のついた水差しだが、ぷっくりとふくらんだ胴体がティッシュ… [続きを読む]
(54)つわものぞろい 2018年07月09日(月) 断捨離狂騒曲 二階のワンルームのほぼいっぱいを、クローゼットにして洋服をかけている。他にも階下の部屋の押し入れに、相当量の服がある。七十年も生きていると服だってこのくらいはたまるのよと若い人には言っているが、それにしても多すぎるのは自… [続きを読む]
(53)リボンが活躍 2018年06月29日(金) 断捨離狂騒曲 私は着る服に昔からポリシーがない。早い話が何でも着る。これもひとつは叔母のせいで、彼女が金に飽かせて自分の好みで買ってくれる服を、もったいないからそのままいつも着ていて、自分の好みをまったく発揮しないまま大学を出て就職し… [続きを読む]