「 岬のたき火」の巻

私の美術館めぐり中毒はやまず、金曜日には福岡のアジア美術館のシルクロード展に行って来ちゃいました（笑）。 きれいなものや面白いものがたくさんありましたが、さすがは騎馬民族の世界、馬の造型がみごとでした。ラクダもね。 　ち…

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第七章　動く川 「よう、坊やたち！」 　声をかけられてふり向くと、のんきな顔の若い男が川辺に腰を下ろして魚を釣っているのだった。ハヤオとヒルコは屋敷に夕食に行く途中で、まだ早かったから、ゆっくりと歩いていた。 　男の顔に…

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キリンの不買運動が成功したとか、原爆の問題を扱った「オッペンハイマー」がオスカーを受賞したとか、金毘羅さんと鶴ケ岡さんが神社本庁を脱退したとか、たまにはいいニュースもあるんですが、国会ではあいかわらず、誰が信じるかと言う…

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勢い余って、昨日は九州国立博物館の芦雪展に行ってしまいました。 　それも、家でぐずぐずだらだらしていたあげく、昔、大宰府に非常勤講師で行ってたころと同じ道をつい走ってみたくなり高速を使わなかったものだから、日曜のローマ展…

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なぜタイトルがガザニアなのに、写真はアネモネなのかという疑問が聞こえて来そうなのですけれど、それはさておき（笑）。 庭をほったらかしていたせいで、あちこちの鉢や花壇の草むしりをしようにも、雑草なのか、去年の球根や種が芽吹…

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「閣議決定」そのものへの批判が、さすがにぼちぼち出て来ましたが、私に言わせりゃまだまだ足りない。圧倒的に足りない。 はい｡また閣議決定｡閣議決定を禁止にできないのかね。もう、国民が支持してない政府なんだから。 https…

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ローマ展の写真をまたちょっと。これは老いた女の像。前に出した傷ついた犬の写真もおまけ。何だか私、こういう不景気な像が好きなのよね（笑）。 イノシシとピューマだか何だかの取っ組み合いもつい何枚も撮っちゃった。図録も一応買っ…

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今朝何とか確定申告をすませて来ました。去年よりは少ないけど雀の涙ほどの還付金もありそうで、何より終わってほっとしています。ぎりぎりになって、見慣れまくっていた電卓がどっかに消え、受け取っていたはずの大学からの源泉徴収票が…

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「ツマツの死んだお父さんは、備えておけ、って言うのが口ぐせだったらしいな」ハヤオは歩きつづけながら言った。「いつ誰が突然やってきても、すぐ迎えられるように、そして旅立てるように。でも、あの子たちの様子は何かそういう心がけ…

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お天気がよくて洗濯物は乾いたが、風が冷たいったらない。 　上の家の前にあるユキヤナギは満開で風にそよいでいる。朝の光を浴びているところなど、何ともみごとで、私にはほとんど桜と同じぐらいの喜びと活力を与えてくれる。でも写真…

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　　　　　※ 　その夜も遅くにふと目をさますと、ツマツとモモソが低い声で楽しそうに寝床の中で何かしゃべっており、ヒルコはハヤオのすぐ横で、世にも幸せそうにぐっすり眠りこけていた。 　なぜかその夜は、ハヤオはとりわけ目がさ…

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第五章　夜の声 ハヤオの胸のむしゃくしゃは、それから何日たっても一向に治まらなかった。 　かりそめにも、どんなかたちででも、好きだと言ってもらったのだから、ちょっとぐらいはうれしくてもいいはずだと思うのに、なぜだかちっと…

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確定申告の準備やらクリーニング出しやら、目がくるくる回るほど忙しいんですが、その間に横目ならぬ横耳で聞いたテレビのニュースに、どうでもいいいちゃもんをつけたくなる。 最近大谷周平選手やその他のメジャーの日本人選手に、変に…

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第六章　村の子どもたち 季節は秋から冬に移り、村のあちこちに今度は深い紅色の花が咲き乱れた。乾かしてつぶして粉にして餅にしたらおいしいのだと、子どもたちは教えてくれた。彼らがヒルコとハヤオにつきまとうのは、屋敷の客だとい…

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私の住む福岡県宗像市の市議会には共産党の議員が三名いらしたが、病気で亡くなられたりして今は確か二名だ。いつも熱心にまじめに活躍しておられる。その一人しんどめさんは、いつも市議会のニュースや身辺の出来事をチラシのニュースで…

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