九条の会関係むなかた九条の会通信・第二号(2006.9.20)

少し古い話ですが、
9月1日は「防災の日」でした。
懐中電灯、携帯ラジオ、缶詰、飲料水のペットボトルをリュックサックにつめこんで、
避難場所の地図を確認し、家族の連絡先も確認し、いろんな保険にも加入して、
これで地震も洪水も竜巻も大丈夫!と思うのは、大切なことです。

でも、もう一つ忘れてはならない防災は、
私たちの頭上に爆弾が降ってこないようにすること、ではないでしょうか。
家族がばらばらにならず、誰もが殺しあわなくてもすむようにすることではないでしょうか。

そのためには何をしたらいいのでしょう。
日本を攻撃しそうな国を、前もって攻撃できるようにすることでしょうか。
攻撃されたら、防衛できるように、することでしょうか。
その攻撃や防衛は誰がするのでしょうか。あなた? わたし? どうやって?

考えなければならないことは、あまりにも大きくて、多く、
私たちは皆、毎日とても忙しくて、疲れている。

でも、夕食のおかずに何を買おうかとか、そろそろホットカーペットを出そうかとか、
子どもを塾に行かせようかとか、定期預金と株とどっちがいいのかとか、
そういうことを考える時間のほんの一部でも、
戦争と平和、世界と日本、過去と未来について考えてみたい。
政治家やマスコミや専門家の人たちにまかせずに、
私たちひとりひとりの、これまでや、今や、これからを。

「むなかた九条の会」の定例会が9月3日(日)に行われました。

菰口代表をはじめ、十数人が集まって、今後の活動や、近況報告をしました。次のような発言がありました。

「11月3日の憲法記念日に向けて、講演会かシンポジウムをしたい」
「3日は他の行事も多くて、ぶつかってはもったいないので、11(土)12(日)あたりでは?」
「たくさんの人を集めたいから、150人ぐらいは入る会場がほしい。公民館、コミュニティセンターなど、交通にも便利ないい場所があるだろうか」

「『九条を守ろう』ということについて、もっと宣伝が必要だ。たて看板だけでもあちこちに立てたい。4000円も出せば看板1つはできる」
「自分たちの団地では、女性たちで垂れ幕を作って高い窓からたらしている。安くできる」
「私は鉄道の近くに家があるので、壁に『憲法九条を守れ』と大きなパネルを貼っている。けっこう目立つのでよい」
「私は『むなかた九条の会』の呼びかけの文章を、もとの紙は大きすぎるので、A4に縮小コピーしていつも持ち歩いて、他人に紹介できるようにしている」

「周囲の知人に話しても、『九条って何ですか』『憲法はまだ改正されてなかったですか』のような反応でがっくりする。最近はもう無気力である。とにかく皆が、あまりにも戦争がどういうものかという実態を知らなすぎる」
「自分の周りでも『九条って何が書いてあるんでしたか』という人が多い。このままだと、マスコミが『改憲、改憲』とあおったら、そのまますっと持って行かれる。非常に危険だ」
「中国や韓国の反日運動や、ロシアの漁船攻撃も、情勢を悪化させている。中国は日本の戦争中の残虐行為を攻撃するが、それは中国もやっている。互いにそういうことをして憎しみがつのり、エスカレートしていくのが戦争なのだ」
「私は最近、一番嫌いなのが『関係ない』という言葉だ。関係ないことがあるものかと思う。全部自分のことにつながるのに、そのことがわかっていない」

「生活保護を打ち切られる人たちが、実際にそういう手続きを上から命ぜられてするしかない市の職員と対立して、両者の団体の共闘が難しくなりそうな事態もある。弱い者どうしが対立させられている」
「苦しんでいる人たちが、もっと手を結ばなくてはならない」
「今、福岡地裁で行われている生存権裁判ももっと皆に知らせなければいけない」

「この前の『日本国憲法』の映画だが、あれではアメリカが日本に押しつけた憲法ということが印象づけられてしまいはしないかと思った」
「私の周囲では意外なほど評判がよく、強い感銘を受けて、それを自分のホームページのトップに書いていた人もいた。Yさんの戦争体験談を紹介した私のホームページのその部分も、かなりの人が見ているようで、やはりいろんなことを発信していくことが大切だ」
「自分は署名活動をする中で、無関心な人にも憲法の話をしている。あの戦争の悲惨さを痛感した日本人の思いが、二度とこんな悲劇を起こすまいとするこの憲法に結集したのだということを話していくことが大切だ」

会の間に、署名をとった用紙を届けに来て下さった方もありました。署名用紙の届け先を書いてなかったのですが、近くに呼びかけ人がいる方はそちらに渡して下さい。そうでない方は、すみませんが郵送して下さい。また定例会に届けて下さってもいいです。
署名用紙をなくしたり、足りないという方は、どうぞ電話その他でお申し出下さい。

生存権裁判公判(10月25日〈水〉福岡地裁大法廷)のお知らせ

生活保護や老齢年金の減額や廃止で自殺者も出る中、現在全国で5つの「生存権裁判」と呼ばれる裁判が行われています。福岡では28名の高齢者が人間としての最後の誇りを守るため、これらの減額の廃止を求めて訴えを起こしました。勝ち組負け組といういやしげな言葉が流行していますが、あなたがもしも「勝ち組」なら、恵まれた人の責任として、これらの訴えに耳を傾けて下さい。あなたがもしも「負け組」なら、明日どころか今も我が身かもしれないこの方々の勇気ある姿を見守って下さい。たくさんの方々が傍聴されることを願っています。お問い合わせは093-681-4498(生存権裁判を支える会)まで。

◆次回の定例会は10月1日(日)、赤間西コミュニティセンター。どなたも参加可。ぜひどうぞ!

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