九条の会関係あなたの不安を、かたちにしよう
(29日の集会宣伝用のチラシに書いた文章です。一部でも全部でもご自由にお使い下さい。)
8月2日に東京で行われた、高校生がよびかけた戦争法案こと安保法案に反対するデモで、高3の「りゅーき」くんは「今内閣が言っていることは、『俺未成年だけどお酒飲みたいから法律変えるわ』っていうのと同じくらい意味わからないことで」とスピーチしました。
このデモの出発直前、先導車が故障しましたが、たちまち修理してくれた参加者のひとりは、元自衛隊員だったそうです。
ガンで闘病中の音楽家坂本龍一氏は、31日の抗議集会にメッセージをよせ、「これは安倍政権のクーデターだ」と強い怒りを示しました。
「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」の高畑勲監督も抗議デモに参加しています。
宮崎駿さん、美輪明宏さん、赤川次郎さん、松尾貴史さん、ラサール石井さんらたくさんの芸術家、芸能人も、安倍政権を厳しく批判しています。
有名無名の多くの人々の中に、強い怒りが広まりつつあります。学生団体「シールズ」が毎週金曜日に国会前で行う集会には、毎回数万人が参加しています。北海道から九州までの全国いたるところの町や村で、ほぼ毎日数えきれない抗議集会やデモがあり、元村長を先頭に50台の軽トラックがデモをした村もあります。東大、京大、早大など各地の大学でも次々に抗議の声明や集会が開かれています。
60年や70年安保のときでさえなかったような、これだけ多彩な人々の抗議の根底にあるのは、この法案が戦争につながるのではないかという強い不安です。特に公明党に対する怒りは「平和の党」と信じて来た創価学会員の方々の中で激しく、抗議デモの中にはしばしば創価学会の旗がはためいています。
また、ネットの書き込みを見ると、「自分は改憲論者だが、だからこそ立憲政治は尊重する。憲法違反のこの法案には断固反対」とか「思想的には自分は右翼だが、安倍首相のやり方は許せない」というものもあります。憲法を変え、軍隊を持つにしても、現在安倍首相が進めようとしている民主主義の手続きを無視し、誠実な説明をいっさいしないやり方ではあまりに危険でとても納得できないと、疑問を抱く人たちが増え続けているのです。
皆さんも、もし同じような怒りや不安を少しでも感じておられるなら、どうかそれを表現して下さい。新聞への投書、集会への参加、どんな小さなことでも「不安です」「納得していません」と態度で示しましょう。それは政府を動かします。国立競技場の計画は白紙に戻され、辺野古の工事も一時中止されました。私たちの声は、国を、世界を、動かすことができるのです。時代を切り開くことができるのです。