九条の会関係生き延びて、見届けて
(むなかた九条の会の最新チラシです。前のように駅前での配布はできないので、いろんなかたちでお手元に届けたいと思っています。どうぞ転載、拡散、リツィートして下さい。7月の講演会へもぜひどうぞ。
チラシの画像はクリックしたら少し大きくなりますが、私のエッセイ?は、原稿もあるので、コピーしておきます。
なお、これを書いたあとに、安倍政権のしたことには、「自分の悪事を追求されるのを恐れて、この大事な時に、コロナ対策もうっちゃって、国会を閉じてしまったこと」も加わりました。
本当に前代未聞のクズ内閣ですね。)
生き延びて 見届けて
コロナが流行し始めたとき、どうしたらいいのか、私は一晩考えた。
「私は素人だから、治療法とかそういうことは何が正しいのかわからない。これまで日本も世界も体験したことがない状況で、いろいろと予測がつかない」
「ただ、たったひとつわかっていることがある。安倍首相をすぐにやめさせないといけない。まちがいや失敗はあってもいいが、それとはちがって、基本的にあの人は弱い者のことを考えず、すべての人を救おうと思わない。そういう人では、この難局は乗り越えられない」
それが私の結論だった。
そう皆に言って回ったが、「今そういうことを言ってもどうだろうか」という反応で、私はもうそれ以外は考えてもしかたがないと思って考えるのをやめた。
あれから数ヶ月。私にはやっぱりいろんなことがわからない。ただ、安倍内閣については、私の予想ははずれた。国民を救うための政策など、何もできない内閣と思っていたら、何もできないより、はるかにもっとひどかった。
この間に安倍内閣がしたことは、二つしかない。ひとつは、どさくさにまぎれて、憲法や検察庁法など、国会も国民も意見が割れるとわかっている法律を強引に通そうとしたこと。一番皆が意見のちがいを乗り越えて団結しなくてはならない時に、わざわざ、その足並みを乱そうとしたのだ!
もうひとつは、マスク二枚や支援金の配布に際して、自分と縁故のある企業を使って金儲けをしようとしたらしいことだ。この非常時に、たくさんの人の命と国の未来を預かっていながら、自分だけの利益を考え、金を儲けようとしたのなら、その神経は、ちょっと人間離れしているとしか言いようがない。
ここまでひどい政権になったのは、国民が放置しすぎたのだという人もいる。私はそうは思わない。放置ではなく、我慢しすぎたのだ。
だから今、とりあえず、皆さんに言いたい。
自分や家族が感染して苦しんでいる人も、仕事が行き詰まって先が見えなくなっている人も、不安を抱え、とまどいながら、愛するものを一生懸命守っている、すべての我慢強い心優しい人たちに、声を限りに叫びたい。
絶対に生き延びよう。そして、見届けよう。
どんなことになるにせよ、自分たちの目で、何が起こるかたしかめよう。
そして、自分たちの手で、次に来る世界を作ろう。
たとえば、一番弱い人たちを大切にし、ひとり残らずすべての人を守ることをめざす社会でもいい。たとえば、意見のちがいは話し合い、おたがいを理解しあって、正しいことをさがして行く、新しい未来でもいい。
絶対に生き延びて、それを見届けよう。