九条の会関係2017年7月のチラシ

(11日に赤間駅前で配布の予定ですが、一足早く、こちらで公開します。書きたいことが多くて困る、アベ内閣の末期症状ですが、とにかくまとめました。コピーして使われるなら、ご自由にどうぞ。)

チンパンジーのトラック

豪雨で各地に災害が起こり、家族や親しい人たちが被害にあった方もいらっしゃるのではないでしょうか。被害が最小限にとどまることを祈るとともに、私たちに何かできることはないかも考えたいと思っています。

地元の自治体、自衛隊をはじめ、多くの人が現地で懸命な支援をつづけ、各政党も対応にあたる中、政府の対応の遅れが目立ちます。稲田防衛相は「台風が来ているのも知らなかった」と口にし、安倍首相夫妻は海外旅行から帰国する気配がありません。都議選で自民党が大敗したのが衝撃だったのかもしれませんが、それに示された国民の怒りをどう受けとめるのか、正式な会見すらも首相は行わないままです。

これほどに無責任な指導者たちが、かつてあったでしょうか。「そういえば『安倍さんを降ろして、その先はどうするんだあ!』という安倍信者みたいなのがいた。チンパンジーがトラックを運転していたら、とりあえず止めるのが先でしょう。バカなんですかね??」(適菜収さん)という、ツイッターでの書きこみに、「チンパンジーに失礼だ」という少数の反論を除いて、多くの賛同がよせられたのも、本当に笑いごとではありません。

11日には共謀罪が施行されます。
都議選投票前日の秋葉原での人々の抗議に対し、「一部の活動家の選挙妨害」というネットの書きこみに昭恵夫人が「いいね!」を押し、「共謀罪で取り締まれ」と書いた書きこみに自民党議員が「いいね!」を押して賛同を示しました。この法律が政府に抗議する人たちすべてに「一部のテロリスト」とレッテルを張って取り締まり、人々を萎縮させ、皆が指導者の言いなりになるしかない国をめざして作られたことは、もうあまりにも明らかです。

さらに安倍首相は、自民党の中からさえ慎重論が聞こえる「改憲」を、具体的な日程をあげて急いでいます。どうやら祖父のめざした改憲を、どんなかたちでも任期中に実現したいのがその理由のようで、「なぜ一族の私的執念に国民全体が付き合わされ国の形が歪められ権利を奪われなければならないのか。」(松尾貴史さん)と怒りと疑問の声があがるのも当然でしょう。

また、改憲以上に危険とも言われる、政府が非常事態と判断したら、憲法をはじめ、あらゆる法律をストップさせて首相の判断にまかせることを認める「緊急事態条項」の制定も、政府は急ごうとしています。

都議選の結果や、今後も全国で予定されている大規模な抗議行動が、ある程度はブレーキをかけるでしょうが、決して油断はなりません。「明日、新宿のデモに初参加してみます。1人でだけど・・私みたいに居ても立っても居られない人がもっと増えればいいなと。」(はちべえさん)のような、皆さんたちのひとり一人の思いが、よりよい未来にきっとつながります。

Twitter Facebook
カツジ猫