九条の会関係むなかた九条の会通信・第十号(2007.1.1)
「むなかた九条の会」の連絡先は
「宗像市土穴2-10-1 伊藤好信(℡・ファクス0940-32―3377)」です。
100円払えばどなたでも会員になれます。署名用紙の返送や請求もこちらへ。
あけましておめでとうございます
松坂投手には何の恨みもないし、彼の今後の活躍を心から祈っていますが、
彼がアメリカの野球チームと60億で交渉がまとまるかどうかという報道ばかりにあけくれて、
教育基本法の改定にほとんど紙面や時間を割こうとしなかった日本の報道機関と
そのことを許してしまった私たち国民の責任は、
今後、彼の活躍を見るたびに、いやでも思い出されるでしょう。
新聞でコメントをよせた人たちの中には「今度は憲法改定だ」という声が多く、
それを期待する人、危惧する人が真剣に話し合う必要がますます大きくなっています。
教育基本法が改定された12月15日の夜、福岡教育大学では、教員と学生20数人で、「教育基本法との対話」という勉強会が開かれました。
主催した教員の一人が、これまでの基本法と新しい基本法の違いを説明し、「伝統と文化」を教え、日本を愛する姿勢や態度を培う教育をしなければならないとしたら、あなたならどうするか、を、参加した教員1グループ、学生2グループの3グループに分かれて話し合い、発表して、意見交換を行いました。
「こんな意見交換や勉強をする場を、定期的に持ちたい」との声もあって、
次回(第二回)は1月26日の金曜日
17:40~19:00、人文社会講義室
(場所と時間は同じです)で、
「日本の伝統文化とは何か」について話し合いたいと思います。
学外の方も、ぜひ気軽にご参加下さい。
新年第一回の「むなかた九条の会」は、1月7日(日)13:30~ 赤間西コミュニティセンターで。
(話し合う内容)この一年の計画、署名活動、看板作成、映画会、
映画「蟻の兵隊」「私の青空」の上映のことなど。
その後講演会を開きます。
講演「私のために戦うな」 板坂耀子さん(福岡教育大学教授)
板坂さんが12月に出した同名の本に書かれた、
赤毛のアン、トロイのヘレン、永田洋子、という三人の女性にふれながら、
女性そして男性の生き方と平和憲法について話します。
本は定価1565円ですが、当日参加の方にはご希望があればさしあげます。
(気のすまない方は適当にカンパしてください。笑)
新春にふさわしく楽しい会にしたいと思っています。
おいでをお待ちしています。
板坂さんのコメント
私がこの本で書こうとした一番大きなことは次の二つです。
- 現実に妥協しないで、夢を抱きつづけるのは危険だし苦しい。それでも、それは人間にとって、とても大切なことなのだ。
- どうしても戦って殺し合いたければしかたがない。だがそれは、自分の欲望のためとか、逆らえなかった臆病のせいとか、人が憎いからとか死にたいからとか、それなりの理由でやってくれ。頼むから、この私のために戦ったとだけは言わないでくれ。そんな理由で人を殺すことを、私は許さない。私の名だけは使わないでくれ。私への愛ということばも使わないでくれ。人を殺したければ、殺さないでいる勇気がなければ、何でもいいから何かちがう理由を見つけてくれ。私のためにとだけは言わないでほしい。私の名をそんなことに利用しないでほしい。
そして、私が特に気にかけたことは、次の三つです。
- 女が生きやすい世の中は、男にとっても生きやすいものでなければならない。
- いわゆる、女らしい、優しい、甘いと言われるもののすべてを、私は心から愛している。
- めだたず、耐える、下積みの生き方を私は大切にしたい。
女性について語る時、何かを主張する時に、男性や女性らしい女性、黙って耐える人たちは、ともすれば攻撃の対象になり、また敵に回ってしまいます。
でも私は、この三つが・・・男と、女らしい女と、忍従・無気力・消極性が、どれもとても好きなのです。
自分は女らしくない女でも、耐えない生き方をしていても。
映画や小説、自分の体験などを通して、そんなことをいろいろと、お話したいと思っています。
お正月気分のまださめやらぬ日曜日、どうぞふらりとお立ち寄り下さい。