九条の会関係これまでのこと、これからのこと(九条の会チラシ)
9月19日の午前2時ごろに、戦争法案が参院本会議で可決され、法案は成立しました。最後まで野党の議員は「本にしてくれたら買う」「こんなに国会が面白かったことはない」と中継を見ている人たちを感動させた反対演説を続け、国会の外では終電も無視して数千人の人々が抗議の声をあげ続けました。法案が成立した直後から、その人々のコールは「選挙に行こう」に変わったそうです。
その後も全国でも福岡でも抗議集会やデモが続いています。国会内での野党共闘は、すでに共産党が他の野党に選挙協力を呼びかけ、民主党もこれを検討することを表明するなど、これまで思いもかけなかった新しい動きを生みだしました。公明党の山口委員長から「ニセ学会員」呼ばわりされた、創価学会員の怒りも高まっています。
若者たちをはじめとした反対運動を行った人々の中に、失望や絶望はなく、熱気も希望も衰えを見せてはいません。
けれど、中には「これだけ反対があっても通ってしまうのか」「これから日本はどうなるのだろう」「私たちにできることは何かあるのだろうか」などの不安や焦りを抱く方々も、きっとおられることでしょう。
「むなかた九条の会」では、そのような皆さんと語り合うために、10月4日に河東コミセンで、「みんなで考え、話し合うつどい」を企画しました。
12日の定例会や20日の準備会では、今後やれることとして、「違憲裁判をしよう」「定期的に集会を」「学習会を」「気軽な小さい集まりを」「マスコミを動かそう」「ネットを利用しよう」など多くの意見が出ました。しかし、そういったいつものメンバーの考えだけではなく、初めて集会やデモに出た人、これまで一度もこんな集まりに参加していない人などにも、どうぞ気軽に来ていただいて、疑問や感想、アイディアなど何でも話していただきたいと思います。
「徴兵制はあるのか」「自衛隊員は大丈夫なのか」「中国や北朝鮮への対処は」などでもいいし、もっと漠然と、今感じていること、思うことでもいいから、なかなかふだんは話す機会もないことを、皆で語り合いましょう。
助言者は、弁護士の小出真美先生です。
「ロベレ将軍」という古い映画の中で、ナチスに殺されようとする市民の一人が「なぜ殺されるのだ、何もしなかったのに」と嘆くのに対して、別の市民が「たしかにあなたは何もしなかったのだろう。だから今、殺されるのだ。なぜあなたは、何かしようとしなかったのだ」と言います。
このつどいを、何かをするきっかけに、していただけたら、うれしいです。
むなかた九条の会代表世話人 板坂耀子(福岡教育大学名誉教授)