九条の会関係むなかた九条の会通信・第四号(2006.10.4)

「むなかた九条の会」の連絡先は
「宗像市土穴五七七―四伊藤好信(℡・ファクス0940-32―3377)」です。
100円払えばどなたでも会員になれます。署名用紙の返送や請求もこちらへ。

第二次世界大戦後、世界から戦争がなくならなかった大きな理由は、
国連憲章が51条で、特別な場合の戦争を認めたからです。

「自衛のための戦争」を。

そして大戦後のあらゆる戦争は、「自衛」を口実に行われてきました。

アメリカは今、イラクの町や村の上に爆弾を落としていますが、
あれは「戦争」ではなく「自衛」だそうです。
国内の反戦デモでの人たちは「No War」と言いますが、
アメリカ政府の意見では、あれは「攻撃される前の自衛」です。

攻撃とはテロのことではなくて、イラクのミサイルです。
もちろん、イラクのミサイルはアメリカには届きませんが、
英国には届きます。

51条の「自衛」には「集団的自衛」も認められています。
だからアメリカは、米英というかたちでなら、
「自衛のために」イラクを攻撃していいことになります。

日本国憲法9条を変えて自衛隊を「自衛軍」にしたら、
これと同じことを北朝鮮に対してアメリカはやれます。

しかし9条があるために、アジアのこの地域では戦いではなく、
話し合いのための血のにじむような努力が続けられてきました。
それが今、次第に実を結びつつあります。

憲法9条は世界へのメッセージであり、
国連憲章51条と日本国憲法9条のせめぎあいで、
戦後の歴史は動いてきたのです。

以上は、全国九条の会事務局長の小森陽一さんのお話のほんの一部です。

第33回むなかた九条の会

10月1日、いつもの赤間西コミュニティセンターで開かれました。次のことが決まりました。

  1. 11月の憲法記念日は、福岡の憲法フェスタに参加し、12日に講演会をする。
  2. 署名活動は当分続ける。回収を急ぐこと。広げること。事務局に持ってこられた10名余りの方には電話でお礼をした。地域にかかわりなく取ってよい。400名集めたという人も。
  3. 教育基本法についても、学習会を早急に開く必要がある。大学の組合や教職員組合とも話し合って計画する。
  4. 立て看板は、会員から1万円の寄付があった。これに1万円加えて2万円の予算で立て看板をいくつか作る。
  5. ニュースなどの配布体制を確立する。熱心に配布してバテた人もいるので、無理をしないように。郵送は費用がかかる。連絡網の確立を。

「知っている人や、同じ考えの人だけで固まらないで、身近な人や近所の人にも広く呼びかけて行かなくては」「いいことをしているという傲慢さを持たず、話す相手に迷惑をかけないよう充分に配慮し、署名やカンパをいただいた時は必ずお礼を」などの発言もありました。

次回の定例会は11月5日(日)、赤間西コミュニティセンター(三郎丸バス停から城山の方へ徒歩3分)。
どなたも参加できます。ぜひどうぞ!

  • 「むなかた九条の会」では、「えんぴつで書く憲法九条」のパンフレットを作ろうかと話しています。お習字が得意な方は、下書きを寄せてくださいませんか。いろんな方の字を使いたいと思っています。また、挿絵を描いて下さる方もつのります。原稿料は出せませんので、お許し下さい!
  • また、ご自分の庭に「九条を守ろう」という看板を立てていいという方、看板を作ってあげるという方もお申し出下さい。
  • 生存権裁判公判(10月25日〈水〉福岡地裁大法廷)のお知らせ
    生活保護や老齢年金の減額や廃止で自殺者も出る中、福岡では28名の高齢者が人間としての最後の誇りを守るため、これらの減額の廃止を求めて訴えを起こしました。たくさんの方々が傍聴されることを願っています。お問い合わせは093-681-4498(生存権裁判を支える会)まで。
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